とある広告デザイナーのデスクツアー

今回は私の仕事環境のデスクツアーを公開したいと思います。
「デスク環境」と一言で言っても、その個性や工夫は人それぞれ。仕事や趣味のスタイルに合わせて作り込まれた空間には、その人のこだわりや性格が自然と現れますよね。

この記事では、私自身のデスク周りを一つずつご紹介しながら、配置の工夫、そして環境作りで意識しているポイントをお話ししていきます。キチャナイ汚部屋ですが我慢してご覧ください。これが広告制作の現実です笑
それでは行ってみましょう。楽しいデスクツアーの始まり始まり〜。

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デスクツアーNo.01

こちらは、仕事と書斎を兼ねた私のデスク環境です。蛍光灯の冷たい光がどうしても苦手な私は、空間全体を電球色のライティングで統一しました。この選択によって、温かみのある落ち着いた雰囲気を実現し、長時間の作業でも心地よさを損なわない空間が生まれたと思います。

当時のこのデスクでは、MacとWindowsを用途ごとに使い分けていました。Macは主に事務作業やグラフィックデザインに、Windows(XP時代です!)は映像制作に活用していました。この使い分けにより、作業効率が大幅に向上しただけでなく、それぞれのデバイスの特性を最大限に引き出せる環境を構築できたことが、非常に満足度の高いポイントでした。

また、デスク上に配したステーショナリーにもこだわりが詰まっています。特に印象的なのが真っ赤なデスクライト。ミニマルな空間において、この赤色がアクセントとして機能し、全体の雰囲気を引き締めてくれていました。残念ながら現在は壊れてしまいましたが、この写真を見るとその時代の思い出が鮮やかに蘇ります。

このデスクのもう一つの魅力は、広い作業スペースによる自由度の高さです。自由に行き来できる広さがあることで、物理的にも精神的にも「余裕」を感じられる空間になっています。さらに、アロマを焚いたり、JAZZを流したりして、単なる作業場ではなく心地よさを追求した「自分だけのモダンな空間」を意識して作り上げました。

★お気に入りPoint★

最後に、この空間作りのヒントを挙げるとすれば、照明と色使いです。電球色の照明に変えるだけで空間全体の印象が柔らかく変わり、作業効率にも影響を与えます。また、ガジェットやアイテムが多い場合、デスクの色を白に統一することで清潔感とメリハリを生むことができます。この写真に写るデスクは、その基本的なルールを忠実に実践しました。

デスクツアーNo.02

この写真は、私のデスク周りのもう少しパーソナルな一面を切り取ったものです。
この頃はあまり体調が良くなく、デスクを全て解体してミニマムな空間に落とし込んだ、”こたつ”のスペースでもっぱら詩を書いていました。

まず目に入るのは、お気に入りのコーヒーマグ。シンプルながらデザイン性があり、私のお気に入りです。(今はもうないですが)このマグから立ち上るコーヒーの香りが、作業に集中するための小さなリチュアルになっています。私はコーヒーをただ飲むだけでなく、その香りや温かさで気持ちをリセットするのが好きです。

奥に見えるのは、MacBook Air。この頃は主に冒頭述べたように詩の作成や軽い作業に使っていました。コンパクトで取り回しがよく、気軽にデスクから持ち出せるので、気分転換に場所を変えて作業する際にも活躍していました。

さらに、横に見える三段式のガジェットスタンドもお気に入りです。必要なものをすぐ手に取れるよう整理整頓しつつも、どこか「暮らしの一部」として馴染むデザインを選びました。こうしたアイテムは、効率と美観を両立させるために重要だと考えています。

そして忘れてはならないのが、窓から差し込む自然光と、それを引き立てる電球色の照明のコントラスト。この空間はただ機能的なだけでなく、「温もり」を大切にしています。ブラインド越しの柔らかな光と電球の光が混ざり合い、作業中でもリラックスできる心地よい雰囲気を作り出しています。

★お気に入りPoint★

ここで大事にしているのは「ミニマムで静かな空間」と「効率」のバランスです。効率重視でただ便利なものを詰め込むのではなく、静かで心地よさを損なわない空間を維持すること。自然光を大切にすること。それがこのデスク環境での私のこだわりです。この一枚は、そんな日常の中の静かなひとときを象徴するお気に入りのカットです。

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デスクツアーNo.03

このデスクは、私が中野区の鉄筋コンクリート打ちっぱなしの物件に引っ越した際に、映像制作に特化した環境として構築したものです。引っ越し後、どこまで効率的かつ集中できる空間を作れるかを徹底的に考え、この形にたどり着きました。

左側に見える大きなテレビは、映像のプレビュー用モニターとして使用していました。完成した映像を実際のテレビサイズで確認することは、クオリティを左右する重要な工程です。中央のAppleディスプレイ(懐かしいですね!)は、主に編集作業用。タイムラインやエフェクトの細部を確認するための中核として機能していました。

そして右のディスプレイは、作業をスムーズに進めるための補助モニターとして、メールのチェックや原稿の確認用に役立てていました。この3台のディスプレイの役割分担が、当時の私の作業効率を支えてくれていたのです。

インテリアは、シンプルでありながら必要な機能をすべて詰め込んだ構成にしています。大量のディスプレイに囲まれる環境だからこそ、視覚的な重さを緩和するため、クリップライト一つで全体の照明を完結させました。夜の作業中には、この控えめなライトが心を静め、マインドフルネスな状態で映像制作に没頭する手助けをしてくれました。このミニマルな照明が、集中力を削がず空間のバランスを保つ重要な役割を果たしていました。

こうした何でも詰め込んだ作業環境を作る際に意識していたのは、全体の調和を崩さないようにするということです。例えば、デスクを白にすることで、物理的には詰め込んでいても広々とした印象を持たせることができます。そして、あえてどこかにシンプルなアクセントを効かせることで、視覚的な疲労感を軽減させることもポイントです。

★お気に入りPoint★

このデスクは、まさに機能美のバランスを追求した結果の一例と言いたいです。これから詰め込み型のデスク環境を構築する方には、ぜひ「色」と「アクセント」にこだわってみてほしいと思います。ちなみにこの頃からデスクトップオーディオに拘りだしました。

デスクツアーNo.04

こちらは、目黒区に引っ越してから作り上げたデスク環境です。これまでの「ゴツい」環境に対するアンチテーゼとして、清潔感とミニマリズムを追求した空間に仕上げました。以前のデスクは機能性を詰め込み、作業効率を最優先していたため、その重圧から解放されることを意識した環境づくりに挑戦しました。この空間は、今までの中で一番「女子っぽい」雰囲気になった気がします(笑)。

まず目を引くのが、ライティング(照明大好きです笑)。特に注目したいのが、PHILIPSの「Hue」ライトを中心に、SwitchBotAmazon Alexaを組み合わせた仕組みです。これにより、部屋のあらゆる場所に設置したHueライトを音声で操作できるようになりました。このシステムが導入されたことで、デスク周りだけでなく部屋全体の使い勝手が格段に向上。これを導入した当初は、まさに「革命的!」と感動したのを覚えています。

また、今回のデスクのコンセプトは「限りなくミニマル」であること。木の質感を活かしたシンプルなデスクに、余計な装飾を極力排除しました。代わりに、視覚的な重さを緩和するために観葉植物を大胆に取り入れています。この観葉植物は、自然の温かみを演出しつつも、全体の清潔感を際立たせる重要な役割を担っています。「映え」を重視するなら、観葉植物をひとつ取り入れるだけでも十分効果的だと思います。

構築のポイントとしては、「引き算の美学」が大きな課題でした。物を増やしていく方が簡単な一方で、必要最低限に絞り込むのは意外と難しいプロセスです。しかし、引き算を徹底することで、このようなナチュラルで軽やかな空間を作ることができました。

★お気に入りPoint★

最終的に、このデスク環境は見た目の清潔感だけでなく、私自身が心からリラックスできる空間として完成しました。観葉植物やナチュラルなアイテムが好きな方には、このミニマルなアプローチをぜひ見て頂きたいです。

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デスクツアーNo.05

こちらは、自宅を離れて赤坂のシェアオフィスで構築したデスク環境です。(なんか生活感が出ててすみません。)自宅オフィスだとどうしてもオン・オフの切り替えが難しくなるため、思い切って外部のシェアオフィスにデスクを構えてみました。その結果、プライベート空間とはまた異なる「機能性重視」のデスクが完成しました。

シェアオフィスという特性上、自分の好みで観葉植物を置いたり、デスクガジェットを多用したりするのは難しい環境です。そのため、このデスクはこれまでの私のデスク環境と比較すると、最もシンプルで「普通」な印象を受けるかもしれません。

それでも、作業効率を最大化するためにいくつか工夫を取り入れています。例えば、モニターの配置がその一つです。モニター同士を近づけすぎず、適度にスペースを空けることで、この狭いお部屋でも作業空間全体を広く見せる効果を狙っています。このちょっとした工夫だけでも、限られたスペースで心地よく作業できる環境を作り上げることが可能です。

中央の大きなiMacがメインモニターとして編集作業を支え、左右のモニターは補助的に活用。左は参考資料の表示やサブタスク用、右はプレビューやレンダリングの確認に使っています。この役割分担により、デスク全体で効率的かつ集中できる作業環境を実現しています。

★お気に入りPoint★

シェアオフィスならではの制約がある環境ですが、その中でも「空間を広く見せる工夫」や「効率的なモニター配置」を取り入れることで、ストレスなく作業を続けられる環境ができあがりました。このようなシンプルなデスク環境は、どなたでも真似しやすい一例だと思います!

デスクツアーNo.06

こちらは再び自宅に拠点を置いて構築した、最も「ワクワク感」が詰まったデスク環境です。隠れて見えませんが、デスクガジェットが満載のこの空間は、私の創作意欲を刺激する大切な場所になっています。デスク自体は相変わらずコンパクトですが、工夫を重ねてトリプルディスプレイを実現しました。この環境は私にとっても非常に居心地が良く、最も長く使ったデスクレイアウトの一つです。

デスク周りの主役の一つは、観葉植物です。この植物のおかげで、機能的な作業空間に自然の温もりが加わり、全体の雰囲気が柔らかくなっています。観葉植物は本当に偉大で、ひとつあるだけで空間に華が咲くような感覚になります。また、デスク正面に設置した「窓」のようなパネルもポイントです。このアイテムが視覚的に空間を広げ、閉塞感を和らげてくれる重要な役割を果たしています。実際に窓が開いているわけではないのに、不思議とリゾート地にいるような気分を味わえるのが気に入っています。

このレイアウトを再現する際の鍵は、「コラージュ感」を整理しながら楽しむことです。ガジェットやアイテムが多くなると一見ごちゃごちゃしがちですが、配置や色合いに注意して整理整頓することで、統一感を持たせることが可能です。また、照明も空間作りには欠かせない要素。PHILIPSの「Hue」ライトを中心に、SwitchBotやAmazon Alexaを組み合わせることで、ライティングを音声操作できるようにしており、使い勝手が大幅に向上しました。

★お気に入りPoint★

もしこのレイアウトを再現したいと思われる方がいれば、まずは観葉植物をデスクに取り入れることをおすすめします。それだけで空間の印象が大きく変わるはずです。そして、視覚的な広がりを感じさせるアイテムを正面に置いてみるのも良いアイデアです。便利なガジェットと癒しの要素をバランスよく取り入れたこの空間は、私にとってクリエイティブな拠点そのもの。デスク環境に悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

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デスクツアーNo.07

こちらが現在のデスク環境です。今までの白を基調としたデスクとは一線を画し、焼け焦げたようなテクスチャのデスクを採用してみました。このダークな質感が、どことなくダンディで落ち着いた雰囲気を醸し出していて、私としては「これはこれでアリ」とかなり気に入っています。少し女子っぽさは減りましたが(笑)、これまでのスタイルとは異なるチャレンジが新鮮です。

大きなポイントは、iMacをガラス台で底上げしたことです。この工夫によって、デスク上と下に新たなガジェットスペースが生まれ、小物類を収納しやすくなりました。デスクの限られたスペースを効率的に活用しつつ、見た目にもスッキリさせることができたのは満足度が高い部分です。ただし、このガラス台にはひとつデメリットがあります。台が影を落としてしまうため、キーボードがやや見づらいという問題が…。これは慣れで解決できましたが、やはり多少の我慢が必要でした。

とはいえ、オシャレは我慢から始まるという某ブランドの言葉があるように、デスク環境にも同じことが言えるのかもしれません。このデスクが醸し出す雰囲気には妥協できないので、この「我慢もまた楽しむ」くらいの気持ちで付き合っています。

また、ガラス台の上に置いたデジタル時計が、シンプルながらも視覚的なアクセントになっています。そして、デスクの右端に見えるカラフルな収納容器や小物たちが、ダークなテクスチャの中にちょっとした遊び心をプラスしてくれているのもポイントです。

★お気に入りPoint★

この環境は、機能性と見た目のバランスを追求しつつも、新しいスタイルに挑戦する楽しさを感じられる仕上がりになっています。これまでの「女子っぽい」空間とは異なる趣ですが、ダークトーンが好きな方にはぜひ参考にしていただきたいです。

まとめ

今回のデスクツアーを振り返ってみると、私自身のライフスタイルや仕事のスタイルが、デスク環境にそのまま表れていることに気づかされました。(そしてちゃんとキレイに写真を撮っておけば良かったなと反省)引っ越しや仕事環境の変化に合わせて、効率性や美観を追求し、試行錯誤を重ねてきたデスクの変遷は、まるで私の「成長記録」のようでもあります。

一貫して感じたのは、「デスク環境は、自分にとって飽きずに快適である事が一番大切」ということ。スペースが狭くても、アイテムを厳選し、配置を工夫するだけで驚くほど作業効率が向上します。そして、観葉植物やライティングの工夫で、空間の雰囲気を柔らかくすることも、心地よい環境作りには欠かせないポイントだと改めて感じました。

現在の焼け焦げたテクスチャのデスクに至るまで、白を基調としたミニマルなデザインやガジェット満載の実験的なデスクなど、さまざまなスタイルを経験してきました。それぞれのデスクに長所と短所がありましたが、その経験すべてが、今の自分に合ったスタイルを形作るためのプロセスだったと思います。

これからデスク環境を整えたいと思っている方にお伝えしたいのは、「とにかく自分らしさを反映すること」です。作業効率を重視するのか、リラックスできる空間を目指すのか、自分にとって必要なものを見極め、それを軸に環境を構築してみてください。また、観葉植物や照明など、小さな工夫を取り入れるだけでも、空間全体の雰囲気が大きく変わります。

最後に、デスク環境はあくまで「自分のための場所」です。デスクで過ごす時間がより快適で充実したものになるよう、ぜひ楽しみながら環境を作り上げてみてください!

当記事のオリジナルはガジェットマニアZです
プロフィール背景画像
TOMO広告ディレクター・プランナー
【著者プロフィール】
名前:TOMO
性別:LGBTQのXジェンダー
職業:広告制作全般
住所:東京23区内在住

2021年2月より「ガジェットマニアZ」を運営開始し、ガジェットに関する記事を発信しています。
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