私もついに買ってしまいました。
VRゴーグルの代表格Meta Quest 3S(メタクエスト スリーエス)。
買おう買おうと思ってからが長かったです。
私は今から約10年近く前、Meta Questの前身であるOculus RiftというVRゴーグル用のコンテンツとして会社案内ビデオを作った経験があります。
当時のOculus Riftは色んなケーブルがゴチャゴチャしていて、セットアップが大変でした。また、パソコンに接続して使うのですが、パソコン自体も要求スペックがとても高かったのを覚えています。
時は流れ、ふとした流れでVRゴーグルが欲しくなり、Meta Quest 3Sを購入するに至りました。スタンドアローンで動作し、ケーブルレスで操作ができる!なんて素晴らしいんだ!と。
なので今回はそんな感動をレビューしてみたいと思います。
まずは結論
まずは結論です。視界に広がる360℃立体の仮想空間はとてもリアルであり、きっと夢中になります。また、アプリストアにはVRを存分に楽しめる無料アプリも沢山あり、どれもVRの特徴を活かした出来で、毎回新鮮な体験ができます。最先端のテクノロジーとエンターテインメントを感じたい人に是非購入をオススメします。
改めての第一印象

箱はシンプルそのもので、ダンボール感が強く、そんなに期待感とかはありません。でもこの中に未来のアイテムが入っていると思うと心がワクワクします。

箱の中身です。
・Meta Quest 3S本体
・Touch Plusコントローラー 2機
・電源アダプター
・USB C充電ケーブル
・眼鏡スペーサー(眼鏡をかけたままゴーグルを着用出来るようにする部品)
・小冊子
これが未来のアイテムか…しばし感動に浸ります。
Meta Quest 3Sの特徴
意外と軽い

500g位あるので結構重たいのではと思ったのですが、意外とそんなことは無く。長時間被ると違うのかな?後ほど検証します。まずは好印象です。
被り心地
ゴーグルの下からズボッと被るのですが、ヘッドストラップの布地が少し摺れて不快です。しかし一旦装着してしまえば案外装着感は悪くないです。
ただし前髪が目にチクチク刺さります。ゴーグルにあまり隙間がありませんが、指1本無理やり入れて髪を避けます。これが少し面倒。
画質に関して

肝心の画質に関してですが、Oculus Riftの頃に比べるとだいぶ進化しており、解像度がグンと上がりドットがきめ細かくなっています。ただし後述しますが、ARモードにした時の映像の粗さはちょっと気になりました。
肝心のVRですが、コンテンツによってはかなり没入感があり、まるで未来の世界に存在しているかのような、その場の臨場感を知覚します。無謀にも一番初めにジェットコースターのアプリをダウンロードしてやってみたのですが、視界がぐわんぐわん回るのであっという間にVR酔いしてしまいました。最初のうちはあまり激しい自動進行型のコンテンツは避けた方が良いみたいですね。
コンテンツがかなり充実している

コンテンツの充実度がとても豊富です。
ゲームだけでなく、チャット、大画面YouTube、音楽ライブ、世界旅行系、サイエンス・学習系と言ったコンテンツなど、VRを活かした作品がたくさんあり、どれも没入感満点です。ただしコンテンツが沢山ありすぎて、どれが選んだら良いのかよく分かりません。(英語ですし…)
少しづつ色んなコンテンツを試してみようと思います。個人的には「Meta Quest TV」が多彩なVRコンテンツがあり、没入するには丁度いいアプリだなと感じました。
Meta Quest 3Sのデメリット
付け外しも少しストレスはある
Meta Quest 3Sを脱ぐ時も布地が当たり、これがやっはり不快感。別売りでヘッドストラップを売っているので買おうかなと思っちゃいます。そんなに高くないですし。
目の下がちょっと痛い
1時間くらいプレイしていると、目の下あたりが圧迫されて少し痛いです。これを調整するにはストラップで調整するか、サードパーティのフェイズカバークッションを使うと良いようです。
ハンドトラッキングが難しい

Meta Questにはコントローラーでなく、手のジェスチャーでメニューを操作することが出来る「ハンドトラッキング」を行うことも出来ます。しかしこのハンドトラッキングが結構難しく、指定のボタンを押したいのにレーザーが出なかったり、ジェスチャーが反応しなかったりします。調子いい時は良いんですけど。なので私はコントローラーを使っています。
バッテリーの持続時間が短い

バッテリーの持続時間が思いのほか短いです。大体2時間くらい。しかし7SB PDケーブルを接続して給電しながらプレイが可能です。給電がバッテリー消費上回るには18W必要なので、そのクラス以上の充電器とUSBケーブルに繋いで給電します。
パススルーの画質が粗い

パススルーとはVR世界の映像から、リアルの世界(AR)に視界を切り替えるモードのことです。物を取ったり、ちょっと部屋の中を歩いたりと何かと便利なのですが、画質があまり良くありません。ゴーグル越しにスマホでパスワードを調べたりする事もあるのですが、画質が汚いのでちょっとスマホの文字の視認性が悪いです。(読めなくはない)これはちょっと残念ではあります。
視野角が少し狭い
視野角はちょっと狭いかな、と感じます。左右の外側が狭くて、潜望鏡を覗いている感じ。しかしコンテンツに没入してしまえばほぼ気になりません。そして慣れると常時気にならなくなります。人間の適応力はすごいですね。
仕様・比較

現行のMeta Questには上位機種の3と廉価版の3Sがあります。ただし3の発売が2023年だったのに対し、3Sは2024年となっています。そのため、3と3Sは幾つか共通しているスペックがあります。
項目 | Meta Quest 3S | Meta Quest 3 |
---|---|---|
プロセッサ | Snapdragon XR2 Gen 2 | Snapdragon XR2 Gen 2 |
メモリ(RAM) | 8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB / 256GB | 128GB / 512GB |
ディスプレイ | LCD、片目1832×1920、773PPI、20PPD | LCD、片目2064×2208、1218PPI、25PPD |
リフレッシュレート | 90Hz / 120Hz | 72Hz / 80Hz / 90Hz / 120Hz |
視野角 | 水平96度・垂直90度 | 水平110度・垂直96度 |
レンズ | フレネルレンズ(3段階IAD調整) | パンケーキレンズ(連続IAD調整) |
パススルー | フルカラー(4MP、18PPD) | フルカラー(4MP、18PPD) |
コントローラー | Touch Plusコントローラー | Touch Plusコントローラー |
バッテリー容量 | 4324mAh(約2.5時間) | 5060mAh(約2.2時間) |
重量 | 514g | 515g |
イヤホン端子 | なし(USB-C経由) | なし(USB-C経由) |
Wi-Fi | Wi-Fi 6E対応(地域による) | Wi-Fi 6E対応(地域による) |
OS | Meta Horizon OS | Meta Horizon OS |
アイトラッキング | 非搭載 | 非搭載 |
眼鏡スペーサー | 付属 | 付属 |
PC接続 | Quest Linkケーブル/Air Link対応 | Quest Linkケーブル/Air Link対応 |
価格(参考) | 128GB: 約48,400円、256GB: 約59,400円 | 128GB: 約81,400円、512GB: 約96,800円 |

主な違い・ポイント
- ディスプレイ解像度・視野角
Quest 3は片目2064×2208ピクセル・水平110度と高精細・広視野角。Quest 3SはQuest 2と同等の1832×1920ピクセル・水平96度。 - レンズ構造
Quest 3はパンケーキレンズ(薄型・連続調整)、Quest 3Sはフレネルレンズ(3段階調整) - バッテリー
Quest 3Sは容量が小さいが、低解像度のため駆動時間は長め(約2.5時間)。Quest 3は約2.2時間。 - 本体の厚み・重量
Quest 3Sはやや厚いが、重量はほぼ同じ。 - 価格
Quest 3Sは大幅に安価で、コストパフォーマンス重視。Quest 3は高性能・高価格帯。 - どちらが向いているか
• Quest 3S:コスト重視、エントリーユーザー、MR体験を手軽に始めたい方。
• Quest 3:高解像度・広視野角・薄型設計など、より高品質なVR/MR体験を求める方。
Meta Quest3Sはこんな人に刺さります。

1. 新しい体験や技術に興味がある人
現実ではできないことや、最先端のデジタル体験にワクワクする人は、VR・ARの没入感や拡張体験を存分に楽しめます。
2.ゲームが好きな人
VRゲームやARスポーツは、従来のゲームとは違う臨場感や身体を使った体験ができ、ゲーマーにとって新鮮な刺激となります。
3.ライブやイベントが好きな人
VRライブやバーチャルイベントでは、現地に行かなくても臨場感たっぷりの体験ができ、推しのアーティストやイベントを新しい形で楽しめます。
4.旅行や観光が好きな人
VRで世界中の観光地や工場見学、歴史的な場所を360°体験でき、現地に行けないときでも旅行気分を味わえます。
5.学びや知識探求が好きな人
歴史や科学、技術などを仮想空間で体験できるため、教育や自己学習にも最適です。難しい内容も直感的に理解できます。
まとめ
この記事を書いてる頃には購入から1週間が過ぎていますので、大分驚きに慣れましたが(VR酔も)それでもすごく楽しく遊んでいます。こんなにリアルな空間で没入できてこの価格。圧倒的なコストパフォーマンスなのではないかと思います。ニンテンドースイッチとプレステ5とも迷いましたが、こちらにしてひとまずは良かったと思います。最初は刺激の多さに長時間ゴーグルをかぶっていられませんが、少しずつ慣れてくると思います。するとまた刺激が欲しくなるのでですが、結局順応する自分がいます。そうなるとやはりコンテンツなんですよね。作品が楽しくないと結局はVRも宝の持ち腐れ。期待するとしたらそのアタリかなと思います。