事の始まりはKoolertron左手デバイスキーボードが発端でした。このキーボード、すごく良い音がするんですね。「カチン」とした高い音色で、指先にも「コリっ」とした感触があって、打ってる実感や気持ち良さがあるんです。会社なんかで使ったらうるさくて怒られそうですけど。
それと同じ快感を、家で使っているキーボードのKeychron K8 Proにも求めたいと思ったのが切っ掛けなんです。このキーボード自体もGateron G Pro青軸というブランド品の青軸が入っているんですね。そして青軸らしくカチカチいい音がするのですが、やはり左手デバイスの音とクリック感に比べたら大人しい…という訳でPerplexityに相談しながら軸探しの旅に出たんです。
軸(キースイッチ)とは何なのか

軸(キースイッチ)とは、キーボード内部で各キーごとに設けられているスイッチのことです。キーキャップ(キートップ)の下に配置されており、このスイッチを押し込むことで電気信号が発生し、パソコンなどに入力内容が伝わります。「ホットスワップ対応」と謳われるものはこのキースイッチが交換可能で、他社の軸に交換することで様々な打鍵感や音の変化を楽しむことが出来ます。
大まかには色の変化で特徴が決まっている事が多く、赤色の軸→茶色の軸→青色の軸という風に、右に行くほどクリック感が強く、音が大きい傾向があります。またこれら以外にも各社様々な色の軸を発売しており、それぞれ特色が違うので選択肢は豊富です。
今回はちょっと変わった色の軸を試して、感触や音を私好みにグレードアップしようという趣旨です。
Kailh Box Navyを買ってみた

最初に買った交換軸が「Kailh Box Navy」でした。とにかくクリッキーで音がでかい、最強!という口コミで選んだのですがこれが大失敗でした。クリックしようとキーを押し下げると、すごく重たいんですね。とてもじゃないですけど貧弱な私の指ではタイピングがしづらくてしょうがない…それくらいキーがズッシリ重たいんですね。
それに音もなんだかスコスコしてて、求める金属音とは程遠い音で最初「なんでこんな音なの?」と自問自答しました。そして何よりもクリック感が全然しない。つまり楽しくない。すくなくとも元のGateron G Pro青軸の方が全然いいとなってしまったのです。
まさか最高峰の軸を買ったつもりがこんな事になるとは。嘆いても仕方ない…次のキーを探すのみです。
Kailh Box Whiteを買ってみた

次に買ったのが上記のホワイト軸です。
Perplexityの評価に従ったのですがどうなのでしょうか?
結論から言うとこれもハズれ。キータッチはすごく軽くなったのですが、音がやっぱり大人しい。元の音の方が断然いいのはどうして?なんかカチカチの中にカスカスの音が混ざっている感じ。これじゃない…クリック感もNavyに比べたらあるんですけど、片手デバイスに比べたらまだまだこんな物じゃない。
カチカチが
クリクリが
圧倒的に足りない
Gateron G Pro青軸に戻したい欲求にかられ、どうしようかと迷うこと2日。Perplexityに再度相談しました。今までの事の顛末を話してたはじき出された答えが、Kailh Box Jade。
Perplexityがすごく自信たっぷりで訴求してくるんですけど、今までの経験から信用はすっかり失われています。安いと言っても積み重なれば馬鹿にならない金額ですから、そろそろクリティカルな軸が欲しい。どうしようかそこから更に2日悩み、結局考え抜いた末、Kailh Box Jadeにする事に。
Kailh Box Jadeを買ってみた

仏の顔も3度まで(誰に対して?)。Kailh Box Jadeに交換してみて実際にキーボードをタイピングしてみたのですが、「カチカチカチカチ…」おおお!キーを押してみて「クリクリ…」これは!…やっぱり足りない。理想に届かない。
何故にこうも足りないのか…
Gateron G Pro青軸と今まで試したキースイッチの違いといえば、スイッチ部分がBOX状になっていること。それに比べてGateron G Pro青軸はというと、+がむき出しになっている事。これが違いを産んでいるんじゃないだろうか?
Perplexityにその事を質問してみると、まさにそのとおりです!みたいな答えが返ってきて私の欲求を満たそうとするのですが、生成AIなんてものはすぐにご主人様をヨイショするものだと知っているので、鵜呑みにせず。
原因を探ったところで現実は変わらず。
困りました。
決断

元のGateron G Pro青軸に戻すことにしました。このキースイッチ、OEM品なのか非常に脆いです。金属ピンが折れ曲がっているのをペンチで直そうとするとすぐにちぎれるは、フックで取り出そうとするとボディがひん曲がるはで、とても扱いが難しいです。
極めつけは取り付け終わったあとのキーチェックですが、10個もキーが反応せず…
再度取り付け直したのですが、なんどやってもどうしても反応しないキーが4つ生まれてしまい、どうも接点不良の疑いがあり。
泣く泣くメーカーさんに修理に出す事になりました。←イマココ
まとめ

ホットスワップ対応でどんどんキースイッチ変更を楽しんでね!
みたいなスタンスであろうに、数回キースイッチを交換しただけで壊れてしまうキーボードってどうなの?と悲しみにくれる私なんですが、私のキースイッチのはめ方にも問題があったのかもしれないので、何も言えず…
ひとつ分かったのは今後2度とキースイッチの交換などすまいということでした。
キースイッチ交換をするかどうか迷っているそこのあなた。こんな事もあるんだよと理解して頂けたら幸いです。
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