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Samsung 990 PRO 2TBが爆速すぎて動画編集が楽しくなった話【レビュー】

Samsung SSD 2TB

Mac mini M4 Proを買ってから、周辺機器への気合いの入れようがとにかくものすごく高まっている筆者です。

そんな中、先日購入したSanDiskのポータブルSSDで作業をしていたのですが、熱が結構溜まりやすい筐体のようで、触ると結構熱くサーマルスロットリング(熱ダレ)の心配が出てきました。こういった一体型のポータブルSSDはファンを積んでいないものが多く、それがボトルネックになるんですよね。ノマドならともかく、ヘビーな作業はデスクでじっくりやりたいもの。

それにせっかくMac mini M4 Proにしたのに、Thunderbolt5端子を有効活用しないのは非常に勿体ないなと思い、スペックをしっかり引き出せつつ、冷却にも気を配ったSSDケースとSSDを買おうと思い、Amazonで気合を入れてポチリしました。

バルクのSSDとケースを買いました。

全く熱くならないSSDケース

超高速のサムスンSSD2TB

今回購入したのはAmazonで評価が高かったSSDケースと、Samsungの2TBのSSDです。
私のお仕事の大体のワークフローは外付けSSDに編集データのファイルを一式入れて作業し、納品が完了したら外付けのSATAのHDDに入れるというフローです。(HDDは4TBを買い増ししています。※8TBも安くなってきたので気になるところ)

作業用のSSDは1案件で行っても1TBくらいなので、2TBのSSDを選びました。
その内アーカイブ用のHDDも全てSSDに置き換わる時代がくるのでしょうか。

今回買ったSSDのSamsung|サムスン SSD 990 PRO 2TB (M.2/NVMe) ですが、大ヒットした前モデル「980Pro」の後継機種です。
理論値ですが、書き込みで6,900MB/s、読み出しで7,450MB/sを誇るモンスター。

今回は購入したケースがUSB4(Thunderbolt3/4)対応なので実測は多分半分くらいしか出ませんが、Thunderbolt5対応のケース(非常に高価)で使用すれば実測値が出るはずです。私のMac mini M4 ProはThunderbolt5なので、将来的には完全互換のケースを買いたいですね。

ただし現状のUSB4でも結構な速度が出るので、Premiereで4K動画が何ストリーム走るか楽しみです。

一社で一貫製作の高い信頼性

Samsung SSD 2TB

ずっと昔、何年経つか覚えていませんが、昔のサムスンって知名度がまだ低く、信頼度という点ではイマイチだったんですよね。それが近年のサムスンは我が国の大手企業と肩を並べるどころか、そのまま追い越してしまうほどに成長しました。

現在ではSSDに限って言えば「自社で一貫生産できる世界で唯一の企業」を呼ばれるまでになりました。そんなサムスンは今ではガジェット界においてもスマートフォンなどに見られるように信頼のブランドとして成長しました。

仕事の中核として使うには信頼度が肝心なので、ウエスタンデジタルやSanDisk同様信頼度の高いサムスンで購入してみました。

装着はとても簡単

USB4対応SSDケース

普通のSSDケースはドライバーが必要だったりするのですが、ACASIS M.2 SSD 外付けケース はスライド式で簡単に開きます。最初のスライドはちょっとコツがいりますが、慣れれば大丈夫なはずです。そしてSSDも簡単に装着ができます。

SSDケースにサムスンSSDをセットしたところ

最後に付属のサーマルシート(冷却シート)を貼り、ケースの蓋を締めたら完成。

ケースの側面にはPCへ接続用のUSB(Thunderboltケーブル)端子と、ファンのON/OFFのスイッチが付いています。ファンはかなり静かなので私は常にONにしています。

準備が済んだら付属のThunderboltケーブルをPCに繋ぎ、フォーマットしてくださいね。セットアップが終わったらいざ性能テストへ!

Samsung SSD 990 PROのスペック

Samsung SSD 990 PROの気になる実測数値のスピードを計測してみました。
今回購入した「ACASIS M.2 SSD 外付けケース USB4 40Gbps」は冷却性能が優れているので、その辺りもフォーカスしてみたいと思います。

ディスクスピードテスト

Samsung SSD 990 PROとACASIS M.2 SSD 外付けケースの組み合わせでどれくらいディスクスピードが出るかテストしてみました。
計測に使うソフトはBlackmagicのDisk Speed Testです。

SSDのスピードテスト。読み書き2800MB/s出ています。

読み書きともに約2,800MB/s出ています。USB4での性能の限界いっぱいまでとは行きませんが、なかなかの速度が出ていますね。試しにApple ProRes422の4K動画でPremiere2025で同時に何ストリーム走るか計算してみました。

ProRes 422 4Kのビットレート
4K解像度(3840×2160)25pの場合、公式データによるとビットレートは492Mbps=61.5MB/sです。

SSDの処理能力
総転送速度2800MB/sを1ストリームあたりの61.5MB/sで除算すると45ストリーム同時に走らせることが可能です。


実際にCPU・GPU・メモリや編集でかけるエフェクト等も作用しますので上下はありますが、これだけ走れば充分すぎるスペックですね。

その昔、HDDでRAIDを組んで映像制作をしていた事を思うと、簡単に・しかも高速にストレージが運用できる時代になったと思うとSSD様々だなと思います。

高速SSDで動画編集が楽しい!

Adobe  Premiere Pro 2025でのスムーズな4K動画編集

4K素材をもりもり重ねて編集してみましたが、スクラブも再生もスルスルと快適に走ります。
フルHDの素材なら分かりますが、4K素材がこうも呆気なく編集できるのは快感ですね。

SAATAベースのケース付きで売られているSSDでも十分4K編集できますが、これですと何レイヤー重ねても安心です。
もちろん先程述べたように、SSDの転送速度はボトルネックの一要因に過ぎないので実際はシステム全体のパフォーマンスも関わってきますが、それでもこのスペックだと安心感が違います。重たい撮影データの受け渡しも同じThunderbolt端子同士ですと爆速でファイルの移動が完了します。

SSDケースが驚くほど冷えている:高冷却性能?

一日中編集作業に使ってみたのですが、ケースが殆ど発熱してないのです。
経験上、今までのケースだとずっと触っていられない程発熱が凄かったのですが、ACASIS M.2 SSD 外付けケースはひんやりしたまま。ファンの風がスリットホールから出てきますが、それがほんのり暖かいくらいです。

同製品はファンを止めるボタンがあるのですが、試しに止めてみるとケースがややほんのり暖かくなりました。ケースが熱くなることはちゃんと放熱してると言うことでもあるので、あんまりヒンヤリするのもちょっと心配。

でも激アツなのはもっと心配なので、これで良いとポジティブに捉えましょう。

まとめ

SSDケースとSSDの2ショット

読み書き2,800MB/sという圧倒的な速度と、優れた冷却機能のケースにより、長尺の4K動画編集の土台がしっかりと構築された感じです。現時点では一日中編集作業に使ってもヘタリなどはなく安定しています。

また、HDDと違い、モバイルでの活用も気軽にできるので、コワーキングスペースなどに持ち込む際もガジェットポーチに忍ばせておけば最強のモバイル環境が整います。

一昔前の映像制作と言えば完全据え置きでRAIDを組んだタワー型のPCスタイルでやるものでしたが、今ではMacBookAirとSSDで映像制作が行える超絶シンプルスタイルな動画編集スタイルが可能となりました。

新しい時代の扉はもう開いていると実感した出来事でした。

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