例えばピュアオーディオを組んでいる方で「映画も迫力あるサウンドで観たい!」という理由からAVアンプを導入する方は多いかと思います。またはその逆も…
しかしそこには壁があります。
「プリメインアンプとAVアンプでどうやってフロントスピーカーを組み込めば良いのか?」
普通に考えたらプリメインアンプとAVアンプでそれぞれスピーカーが必要になりますよね。
しかし最近のアンプはとても優れており、簡単にピュアオーディオとAVアンプの両立が可能です。実際、接続方法は難しくありません。
今回はそこのところを簡単に書きたいと思います。
ピュアオーディオとAVアンプの両立の方法
筆者の環境である、デノンのAVアンプとマッキントッシュのプリメインアンプで接続方法の話を進めてみたいと思います。
プリメインアンプとAVアンプを連携接続する方法は色々とあるのですが、今回はプリメインアンプに「パワーイン」機能がついてるものに限定して紹介します。
まず必要なものは、プリアウト機能とトリガーアウト機能がついたAVアンプです。ある程度のランクのAVアンプが必要ですので、以下のアンプをオススメします。
★DC12Vトリガーアウト端子がついていること※必須ではありませんが、あると便利。
★プリアウト端子がついていること
↑上記2機種のAVアンプなら、どちらの機能も満たしていますのでオススメです。
次に、パワーイン機能と、トリガーイン機能が付いているプリメインアンプが必要になります。最近のプリメインアンプには付いているんじゃないかと思いますが、調査不足なので筆者の環境の以下、マッキントッシュのMA7200をオススメしておきます。下位機種のMA5300でもプリメインアンプとAVアンプの両立はイケるはずです。
★DC12Vトリガーイン端子がついていること※必須ではありませんが、あると便利。
★パワーイン機能が付いていること
私の知る限り他にパワーイン機能が付いているプリメインアンプは、マッキントッシュの他にはアキュフェーズ全機種、デノンPMA-2500NE以上、マランツPM8006以上の機種になります。
実際にプリメインアンプとAVアンプを連携させる接続方法
実際の接続方法ですが、これは非常に簡単です。
まず、フロントのスピーカーケーブルですが、これはプリメインアンプに接続しておいてください。
デノンのAVアンプとマッキントッシュのプリメインアンプの場合ですが、まずはAVアンプのDC12Vトリガーアウトから、3.5mmモノラルミニケーブルで(ステレオではなくモノラルで!)プリメインアンプのDC12Vトリガーインへ繋ぎます。
最後に、AVアンプのプリアウト端子のフロントチャンネルからRCAケーブルで、あらかじめプリメインアンプの設定で指定しておいたLINE端子へ(ここではLINE1とします。)繋ぎます。
これで完了です!あっけない笑!
ピュアオーディオとAVアンプの連携完了です。
DC12Vトリガーで何が出来るかと言いますと、AVアンプの電源をつけるとプリメインアンプの電源も一緒につくんですね。そしてAVアンプの電源を切るとプリメインアンプの電源も切れます。
これってすごい便利ですよね。
勿論、フロントスピーカーはプリメインアンプの時も、AVアンプの時も同じスピーカーを共有して使うことができます。
AVアンプとプリメインアンプが起動しているときは、AVアンプはプリアンプとして、プリメインアンプはパワーアンプとして動作します。
もちろん、AVアンプを切ってプリメインアンプのみ起動すれば、ピュアオーディオシステムとして動作します。
その他
AVアンプとプリメインアンプを接続し終えたら、AVアンプ側の空いたフロントスピーカー端子には何も接続しないでください。
フロントスピーカーの端子が空くことにより、他のスピーカー端子のアンプの駆動に余裕が生まれ、音質の向上が期待できます。
まとめ
私の場合は、AVアンプオーディオからピュアオーディオも楽しみたくて、色々と連携方法を教えてもらいました。
最初は難しく考えていましたが、実はすごく簡単でした。
意外とプリメインアンプとAVアンプの連携方法がネットになかったので今回執筆してみました。
一人でも多くの人の助けになると嬉しいです。
筆者:TOMO