【特集】「ヘルプマーク」を理解して障がい者に優しい社会をみんなで作ろう!

こんにちは。編集者Tです。最近地方・都内問わずデパートや電車の中などで「へリプマーク」というものを見かけたことはないでしょうか?※下記画像参照

「ヘルプマーク」とは、心身に永続的な障害、あるいは妊婦さんや怪我など一時的に疾患を抱えている人が身につけるメッセージマークです。

私も身体障がい&精神障がい者なので日々外出する際はこれを身につけています。

認知度が増してきたヘルプマークですが、まだ知らない&どんなものか良くわかっていない人のために今回はヘルプマークについて掘り下げてみようと思います。

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ヘルプマークの由来

ヘルプマーク

元々は人工関節手術を受けた東京都議会議員の山加朱美さんの「障がいのある人のためのサインを」という提案のもと、東京都が考案したマークです。

ヘルプマークは、義足や人工関節などを使用している障がい者、内蔵に関わる障がいや難病の患者、精神障がい、発達障がい、または妊娠初期の女性など他人からの援助や配慮を必要としている事がぱっと見の外見では分からない人が、周りに気配りを必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう作成されたピクトグラムマークです。

編集者の障がいについて

私もうつ病の他にパニック障がいを抱えており、このマークを持ってなかった頃は街中で発作が発生しても周りからは白い目で見られ、遠ざけられた記憶があります。

また、耳の障がいも抱えており、左耳が全く聞こえません。

そのため聞き耳を立てるような所作を行い、周りからは「からかってるのか!」と叱責を受けた経験もありました。

障がいって難しいんですよね。突然発作を起こして倒れても周りの人はどうすれば良いのか分かりません。

また、電車やバスといった移動手段でも援助が必要な方が座る特別席も、健常者の方が座っていたりして障がい者の方は中々席を譲ってもらう一言を発する勇気もありません。

それがこのヘルプマークを身につけることにより、周りが配慮を持って行動してくれる機会が増えてくるんです。実際の私もそうでした。

ヘルプマークを実際に身につけて変わったこと

私のヘルプマークとの出会いは5年ほどぐらい前でした。

当時の私は前述のように発作が発生した際に周りの理解を得ることが難しく、発作の苦しみの中「変な人に見られたくない!」という意識が働き顔面蒼白の冷や汗をかきながら平常ぶった事が多くあります。

でもこのヘルプマークを身に着けてからというもの社会全体がとても優しさに溢れてるんだな、という実感や体験を得ることが可能になりました。

主に以下のような体験をもたらせてくれました。

  • 電車やバスなどの障がい者席を譲ってくれるようになった
  • 発作の時に周りがヘルプマークを見て意図をすぐに理解してくれて介助してもらえるようになった
  • 区役所などで窓口相談する時にすぐに案内先を紹介してくれるようになった
  • 出逢った人たちが私の障がいに理解を持ち、話しかけてくれるようになった

    一つ一つは障がいを持たない方にとっては小さな事かもしれませんが、障を持つ人からしたらとても大きなことで、時にはそのお陰で命を救われることもあります。私もその一人です。

ヘルプマークは障がいを持つ人しか身に着けられないの?

これはあまり知られていないのでお伝えしたいのですが、ヘルプマークを持つ人に審査や制限はありません。

例えば健常者の方が、障がいを持つ人のために「援助する理解があり、時には率先して助けるよ!」といった意思表示として持つことが可能です。

健常者と障がい者の双方が持つ事により、小さな相互扶助のコミュニティが生まれるわけですね。

私はこの考え方にはとても賛成的なのですが、小さな懸念をあげるとすれば、健常者の一部の方がこれを悪用して電車やバスで特別席を奪ったりしないかな、、、という点くらいです。

ここはちゃんとモラルを踏まえて持つ意識が欲しいところです。

ヘルプマークはどこで手に入るの?

ヘルプマークの広告は最近良く目にしますが、実際の入手先が分からず苦労されている方も多いのではないでしょうか。

私も最初はどこで入手すれば良いのか分からず、同じ障がいを持つ知人から譲ってもらった記憶があります。

さて、入手先ですが以下の所からヘルプカードを取得することが可能です。

・東京都内の各都営地下鉄の窓口 ・各地方自治体の福祉窓口など

配布当初は東京都内だけでしたが、ここ数年で全国的に配布が広がりました。
取得に必要な書類などは一切ありません。

なので障がいを持つ方、それに理解を示し率先して援助してくださる方はすぐに取得が可能です。
また、複数取得してそういった方々にお渡しすることも可能です。

但しAmazonなどを見るとヘルプマークを利用して色んな商品が販売されています。

それを見ると便利だなぁ…と思う反面、福祉を商売にするのはズルいな…という感情が湧くのは私だけでしょうか?

ヘルプマークを持つようになって気づいたこと

ヘルプマークを持つようになって5年が経ちます。

当初はカバンにぶら下げて電車に入ると、とても良く目立つデザインなのでかえって「私は周りから変な目で見られてるんじゃないかな…?」と少し不安になりました。

ヘルプマークを持つということは、障がい者で有ることをカミングアウトすることに等しいのでそんな気持ちになったのでしょうね…。

ですけども、長く持つと今度は他にヘルプマークを着けている人を見ると「私も優しくしなきゃ!」という相互扶助精神が醸成されてきました。

ヘルプマークを持つことは、自分にも他人にも優しくなれるという副次的メリットをもたらせてくれたのですね。

障がいをお持ちの方、健常者の方、すでにヘルプマークをお持ちの方々にとってこの記事が知識のお役に立てれましたらこれ以上無い喜びです。

プロフィール背景画像
TOMO広告ディレクター・プランナー
【著者プロフィール】
名前:TOMO
性別:LGBTQのXジェンダー
職業:広告制作全般
住所:東京23区内在住

2021年2月より「ガジェットマニアZ」を運営開始し、ガジェットに関する記事を発信しています。
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