伝説のX68000がZ2として蘇る!クラファンで手に入れるチャンス!

「完全移植」この言葉はこのマシンから始まりました。
ガジェット好きの皆さん、これは見逃せないかも。 1980年代に登場し、ゲームファンやプログラマーを熱狂させた「X68000」が最新技術を搭載して帰ってきます。その名も 「X68000 Z2」。株式会社瑞起(ZUIKI)が手掛けるこのプロジェクトは、2025年2月8日19時よりクラウドファンディングが開始されます。ゲームマニアだった私はこのニュースにちょっと胸が踊っています。

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X68000とは?

X68000は、1987年にシャープが発売した16ビットパーソナルコンピューターです。特徴的な「マンハッタンシェイプ」のデザインと、当時としては驚異的なグラフィック・サウンド性能を誇り、特にゲームファンやプログラマーの間で絶大な人気を誇りました。

このマシンの最大の魅力は、アーケードゲームの移植が非常に高品質だったこと。例えば、名作シューティングゲーム『グラディウス』の移植版は、アーケード版とほぼ遜色のないクオリティで、当時の多くのファンを虜にしました。

また、X68000はカスタマイズ性が高く、プログラミングやサウンド制作にも適した環境を提供していました。そのため、PCゲーマーや開発者たちの「夢のマシン」として語り継がれています。

X68000と家庭用ゲーム機(ファミコン・メガドライブ等)との関係

X68000
Image:コンピュータ博物館

X68000は、当時の家庭用ゲーム機であるファミコン(1983年発売)やメガドライブ(1988年発売)とは一線を画す存在でした。ファミコンやメガドライブが「家庭用ゲーム機」として一般ユーザー向けに普及したのに対し、X68000は「ハイエンドなパーソナルコンピューター」として高性能なゲームや開発環境を提供するマシンでした。

例えば、X68000は当時のアーケードゲームとほぼ同等の性能を誇り、多くのアーケードタイトルが忠実に移植されました。一方、ファミコンやメガドライブでは、ハードウェアの制約上、グラフィックやサウンドが簡略化されることが多かったのです。

さらに、X68000はゲーム開発環境としても優れており、ゲームプログラミングを学ぶユーザーにとって理想的な環境を提供していました。ゲーム業界のプロもX68000を愛用し、ここから生まれた技術やアイデアが、後の家庭用ゲーム機にも影響を与えました。

つまり、X68000は当時の家庭用ゲーム機とは異なる立ち位置にあり、「プロ仕様のゲーム開発機」としての側面も持っていたのです。

分かりやすく言うと、同じくアーケードをそのまま家庭用でも再現された「NEOGEO(ネオジオ)」のような存在…と言えば当時のゲームマニアには伝わりますでしょうか。
今のPS5やXBOXとは違って、ゲームセンターのゲームをお家でやるにはハードルが高かったんですよね。

X68000以降、長らく2Dゲームでアーケードの完全移植の道は途絶え、セガサターンやプレイステーションの登場まで待つことになります。

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X68000の有名タイトル

SUPER STREET FIGHTERⅡ by X68000 / Movie by 黒猫TV

X68000の珠玉のタイトルと言えば、
ストリートファイターII’(ダッシュ)
ダライアス
R-TYPE
ファンタジーゾーン
源平討魔伝
スペースハリアー
ゼビウス
ギャラガ’88
ドラゴンバスター
などが挙げられ、どれも完成度が極めて高かったそうです。
「そうです」という言葉を使ったのは、あまりに高価なその価格があり、私の周りで誰も持っている人はいませんでした。

X68000が発売された1987年当時の価格は 約369,000円(初代モデル)と非常に高価でした。のちに登場したX68000 SUPER(1990年)は 248,000円、X68000 XVI(1991年)は 228,000円と、少しずつ価格が下がりましたが、それでも一般の家庭用ゲーム機と比べると非常に高額なマシンで大人でも持っている人は見たことありませんでした。ただひたすら、憧れの存在だったんですね。

一方、同時代の家庭用ゲーム機の価格は以下の通りです

ファミコン/1983年発売:14,800円
メガドライブ/1988年発売:21,000円

ゲーム屋さん(当時はそんなお店が街の駅前に行くとありました)で何度かはR-TYPE(だと思う)が流れているのを見たことがあり、憧れを抱いては子どもが買うものではないという気持ちがありました※当時で言うと小学生の子どもがPC98を買うようなインパクトがありました。そしてそんな友達はいました。

そんな伝説のマシンが令和の時代に復活するというのだから興奮が隠しきれません!

X68000 Z2とは?

伝説よ、再び。
X68000 Z2は、かつてシャープから発売された「X68000 SUPER」をベースに復刻した最新モデルです。さらに「X68000 XVI」へカスタム可能な仕様になっており、往年のファンにはたまらない進化を遂げています。

特に注目すべきポイントは以下の通りです。

二種類のX68000

✅ 上位モデルの風格「チタンブラック」

X68000 Z2は、高級感溢れるチタンブラックの筐体を採用。伝統の「マンハッタンシェイプ」デザインを継承しつつ、現代の技術でアップデートされています。重さはどうなんでしょうね?据え置きで使うでしょうからあまり気にならないでしょうけども。

✅ 本体サイズが約1.5倍に!

従来の「X68000 Z」よりも約1.5倍のサイズアップを実現し、デザインの再現度を向上。当時ののX68000の迫力を、そのまま現代に蘇らせています。デザイン自体はまんま往年のX68000ですが、ブラックになると精悍さが増しますね。

✅ 豊富な入出力ポート

最新のテクノロジーに対応するため、以下のポートを搭載。

  • USB TypeA/C
  • HDMI
  • UART
  • MIDIポート(OUT/THRU/IN)
  • SCSIポート(ハーフピッチ50pin)
  • D-SUBポート
  • Nano ITXポート

拡張性が大幅に向上し、レトロゲーム愛好家やハードウェアマニアにとって理想的な環境が整っています。

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X68000 Z2の販売価格は?

X68000 Z2の基本モデルの価格は 59,800円(税込) です。また、カスタムキットや特別仕様のセットが用意されており、以下のオプションがあります:

  • X68000 Z SUPER & Z XVI カスタムキット付き:74,800円(税込)
  • X68000 Z SUPER & XVI 2台セット:129,800円(税込)
  • アルミ削り出しプレミアム筐体 2台セット:680,000円(税込)

クラウドファンディング支援者限定のプロダクトとなり、一般販売の予定はありません。

X68000 Z2のスペック

X68000 Z2の基本スペックは以下の通りです:

  • CPU:Quad-Core Arm Cortex-A55 2.0GHz
  • メモリ:1GB DDR4 RAM
  • ストレージ:SDカードスロット(システムディスク用)
  • グラフィック:Mali-G57 GPU
  • オーディオ:MIDIポート(OUT/THRU/IN)、ヘッドフォン端子
  • 入出力ポート:USB TypeA/C、HDMI、UART、SCSIポート(ハーフピッチ50pin)、D-SUBポート、Nano ITXポート
  • 通信機能:Wi-Fi搭載
  • 電源:USB Type-C 20V 3.25A(65W)
  • サイズ:H226mm × W97mm × D169mm
  • 重量:700g~900g(モデルによる)

別売のITXボードを使用することで、Windowsとのデュアルブートも可能になります。

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肝心のソフト供給は?

現段階ではまだ確定的なアナウンスはありませんが、X68000 Z2でのソフト供給はオリジナルのX68000用ソフトウェアが動作する仕組みを維持しながら、新たなタイトルや移植版のリリースも検討されています。過去に発売されたX68000の名作ソフトの再配布や、新規の開発者によるインディー作品の提供が期待されています。また、クラウドファンディングの成功に応じて、さらなる公式サポートやソフトウェアのアップデートが発表される可能性もあります。

X68000ファンの夢をもう一度!

X68000は、ただのパソコンではなく、当時のゲーマーやプログラマーにとって「夢のマシン」でした。その夢が、最新技術と共に蘇る瞬間が今まさに訪れようとしています。

私自身も、このプロジェクトには胸が高鳴ります。レトロPCファンとしては見逃せませんし、現代の技術と融合したX68000 Z2がどんな世界を見せてくれるのか、ワクワクが止まりません。

伝説のX68000 Z2、あなたもその歴史の一部になりませんか?
マニア垂涎のX68000は、クラウドファンディングのkibidangoのプロジェクトページから、2月8日の19時より支援が可能です。

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有邊冬萠|Tomo Aribe広告映像デザイナー・ディレクター
広告デザイン歴25年、映像制作歴20年のガジェット好きのトランスジェンダーです。 2021年2月よりガジェットレビューブログ「ガジェットマニアZ」を運営開始。広告クリエイター目線で選ぶデザイン性・機能性に優れたガジェット情報を発信しています。また、Amebaチョイスの公認専門家としても活動中。スマートタグの記事はこちら。

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