今年もこの季節がやってきました。
Appleのソフトウェア開発者向けイベント、2021年WWDC(Apple Worldwide Developers Conference)。
基本的に開発者向けのイベントなのですが、新機能や新機種が出たりと毎年ハラハラ・ドキドキ。
今回はそんなイベントを筆者が気になった部分を、開発者目線ではなくユーザー目線で切り分けしてお届けしようと思います。だいぶ端折ってます笑
基調講演録画ビデオ
基調講演を見られなかった人のためにApppleが録画動画を配信していますので、こちらでご覧になりたいかたはどうぞ!
iOS15の新機能
次期iOSのナンバリングは「15」と発表されました。
主にFacetimeの進化が目立つ模様で、通知などで気が散ってしまいがちな方のために「集中モード」の搭載や、あらゆる情報を発見するために進化したデバイスの知能など、よりiPhoneが快適になる知恵と工夫が凝らされています。
1.コネクト
FaceTimeにスペシャルオーディオの新機能が搭載。話し相手の方向までわかるようになったみたいです。
2.ワイトスペクトラム
背景の音をカットしたり新機能「ワイトスペクトラム」で入れたり出来る機能を搭載
3.グリッドビュー
また、FaceTimeにてまた、グループ通話がグリッド形式で視聴できるようになりました。
誰が喋っているのか一目瞭然です。
3.シェアビュー
4つめは革新的なシェアビュー。友達と一緒に音楽を聴いたり録画、シェアが出来る新機能です。AppleMusicでプレイボタンを押すとFaceTimeでシェアができます。
「Shareplay」という新機能です。
通知センターはデザインを一新。ユーザーが選んだ時間帯に通知が届く「通知サマリ」機能。
また「Focus」で欲しい通知だけに絞ったりもできます。
次はPhotos。Memories機能が新しくなりました。ショートムービーにApple Musicの音楽を差し込むことが可能。自由自在に編集することが可能となった「Memory Mixes」機能。
その次にウォレット、天気、Mapの紹介と続きます。ウォレットにこの秋、UWBキーが登場。
まずBMWを筆頭として、家の鍵やホテルチェックインなどもiPhoneでできるようになるそうです。
そしてデジタルID機能。空港の検疫もこれ一つで可能。
地図は中々のパワーアップぶり。ナイトタイムモードなどが追加に。車のナビゲーションみたいですね。また、目的地の降りる駅が近づくと通知が鳴ったり、ビルをARでスキャニングして目的地までの行き先を教えてくれます。※日本で使えるかどうかは未定です。
AirPods
難聴者に優しい新機能発表です
お次はAirPodsのちょっとした話題です。
やや難聴の人をリカバリーする「カンバセーションブースト」機能。
ユーザーが向いている方向の音を強調してくれる補助機能です。
難聴の筆者には嬉しい機能かも。
また、嬉しい機能としてAirPodsの置き忘れ防止の機能なんかも搭載されたみたいです。
iOS15以降ではAirTagのように「探す」機能でAirPodsを探せます。
これはクール!
Apple Musicがドルビーアドモス対応に!
音楽好きならたまりませんね!
噂にのぼっていたApple Musicでの「空間オーディオ」がついに正式に対応が発表されました。
ドルビーアトモス形式やロスレスオーディオの楽曲も追加料金なしでApple Musicで楽しむことができるようになります。配信はまだ未定ですが、恐らくは今年後半になるのではないかと思われます。
ロレススオーディオの試聴ではiPhone、iPad、Mac、Apple TVで最新版のApple Musicアプリを使用します。設定→ミュージック→オーディオ品質と辿っていくとロスレスオーディオをオンにできます。また、モバイル回線、Wifi海鮮ではロスレスかハイレゾのどちらかを選択可能。
iPadOS
ホーム画面のウィジェットをさらに拡充。マルチタスク機能を強化。
iPadOSの新機能としてまずはウィジェット。
ウィジェットギャラリーが大きくなり、Find My Widgetも新規に搭載。
iOSと同じくホーム画面にウィジェットが配置っできるようになりました。
他にはAppeライブラリが利用可能に。DockにAppが追加され管理がしやすくなります。
また、マルチタスキングも機能が改善されました。
強化された部分は画面上部をタップ、またはキーボードのショートカットを使用し、Split ViewやSlide Overへのチェンジが可能に。2画面分割表示でアプリの入れ替えもとても簡単に行えます。
クイックノートはiOS&Macに対応。
話しをリアルタイムに翻訳してくれるAuto Translate機能。
iPad&iOS両方で使用できます。
これはテキストを打つ機会が多い筆者に刺さる機能かも。
WatchOS 8
マインドフルネスアプリ搭載でメンタルヘルスを保護
メンタルヘルスの管理用アプリ「Reflect」ではマインドフルネスが用いられ、太極拳なども心に平穏をもたらすメニューも新たに加わりました。
そして新たに睡眠時における呼吸数の記録なども管理が可能となります。
写真文字盤がニューフェースとなって登場です。
クラウンを回すことで顔を拡大できたりします。家族やペットを大事にする人には嬉しい機能かと。
MacOS Monterey
新OSの誕生。その名も「Monterey」
次期MacOSは噂の通り「MacOS Monterey(モントレー)」として発表されました。
同OSでは複数のAppleデバイスをまたいでの連携が強化された他、iOSで搭載されている「ショートカットアプリ」への対応。Safariのタブ機能の刷新などを行い、よりMacを利便性の高いステージへと引き上げます。
デバイス間を自由自在にマウスが走り回る!
まずは新機能「ユニバーサルコントロール」
iPadとMacを並べて配置すると、一つのディスプレイとして認識。
つまりデュアルディスプレイとして使えるわけですね。
ファイルのドラッグ&ドロップも可能。かなり画期的ではないでしょうか。
ちなみにiMacとも連携可能で最大iMac・Macbook・iPadの三台で動作するだそうです。
Safariのタブが大幅に進化
そしてブラウザのSafariではタブデザインが大幅にアップデート。ツールバーと検索窓、タブが一つの「タブバー」としてまとめられて、非常にシンプルかつコンパクトに生まれ変わります。
また、タヴグループ機能で目的ごとにタブをまとめられるこが可能で、このタブグループはiPhoneやiPadとも同期が可能となりました。
その他
新たに生まれ変わったiCloud+
iCloudに3つのプライバシー関連の機能が搭載された「iCloud+」が誕生。
料金は据え置き価格のままで全ての通信信号を暗号化する新技術の適用や、メールやSafariのメールのやりとりの際にに本当のメールアドレスの代わりにランダム生成されたメールを作成する機能などが発表されました。
新機種は登場したのか?
今回のWWDC21では残念ながら新機種の発表はありませんでした。
でも着実に進化を続けるiOSとMacOS。
個人的にはAirPodsの難聴サポートと、翻訳機能が刺さりました。
印象としてはiOSとmacOSの連携性がより高まったな、と感じる新機能の発表でした。
今度は秋頃に新機種の発表を心待ちにして季節の巡りを待ちたいと思います。