皆さんは「おうちキャンプ」という言葉をご存知でしょうか?
定義としてはお家の空きスペース(屋内、屋外、ガレージ、ベランダなど)を活用してテントを張ったりして、外キャンプの雰囲気を楽しむというインドアアクティビテのことです。
私も来年には本格的なキャンプを始めたいのですが、まだキャンプ道具がそろっっておらず、まずは何から手をつけようかと迷った末に「ランタン」を選びました。
今回はそのランタンが織りなす空間の温もりを紹介できたらと。
そしてランタンを通して「おうちキャンプ」というものの楽しみ方を感じ取って頂けたらと思います。
本格的なオイルランタンを買いました。
当サイトも早いもので公開から2年半が経ちまして、色んなガジェットやサービスを紹介してまいりましたが、ここ最近の新しい取り組みとしてプライベートで相方さんと「キャンプ」を始めてみたいな、と思いました。
色んなサイトやYoutubeなんかを見ては、メモ帳アプリで理想のキャンプギアを自分なりに模索しています。しかしキャンプ用品一式を揃えるのも中々大変で、じゃあおうちでまずはキャンプの真似事みたいなのがしたいなと。それが「おうちキャンプ」です。
そしてその第一歩として普段遣いでも楽しめるアイテムとして選んだのが、「オイルランタン」なのです。
ランタン自体は電池で光るものを以前から持ってまして、うちの相方さんとの時間を過ごす時に良い雰囲気を醸し出してくれました。
そう考えると、「おうちキャンプ」は既にはじまっていたのですね。
↑こんな感じで真夏の夜の一時を穏やかに演出してくれたんですね。じゃあなんでわざわざオイルランタンなんて面倒くさいものを買うんだ?
という問いに関しましては理由なき欲求と申しますか、「手間がかかるからガジェットは面白い」という答えにたどり着きます笑
ギミックがあって、その結果美しいビジュアルを魅せてくれるものって心惹かれるんですよね。これ、ガジェット好きの基本だと思うのです。
また、キャンプ歴が長い人ほどオイルランタンに拘る人が多いそうです。
と、前置きが長くなりましたが、こんな感じで心踊る我が家の「おうちキャンプ」に、本格的なランタンの導入に至った訳です。
私が考えるおうちキャンプの定義
ところで「おうちキャンプ」とはなに?
私の考える「おうちキャンプ」とは、今ある限られたキャンプギアを持ちいて文字通りおうちでプチキャンプを行うというものです。
今回はランタンでしたが、椅子でも、ガスコンロでも、寝袋でも、ちょっとした限られたアイテムだけで個人個人が「おうちキャンプ」を楽しむのがテーマです。
家の中でプチキャンプを行うメリットとして、天候や気温に左右されず、そこそこの雰囲気を年中楽しむ事ができるという点です。
私に場合はランタンな訳ですが、これだけでもいい感じの雰囲気が味わえます。
また、今はランタンだけですがベランダに自立式のハンモックもありますので、いつかハンモック×寝袋でおうちキャンプを楽しんでみたいなと思います。
都会の生活におうちキャンプの「揺らぎ」の時間を
ある程度年老いた私にとって、今の世の中は少々忙しすぎるように感じます。
子どもの頃は無限に時間があって、花火やら、キャンプファイヤーやら、誕生日ケーキのロウソクやら、日常に緩やかな「火」を伴う永遠の時間がありました。
火が灯っている時だけ、子どもも大人も等しく時が揺らぐ魔法の時間。
火や炎は何歳になっても私の心をゆっくりとスローモーションな時間に戻してくれます。
そんな時間を相方さんと慈しむのも「おうちキャンプ」の醍醐味。
ちょっと心がガサつく時に、ひと手間掛けて人工物ではない、自然界の妙である「火」を自分で起こしてみる。すると照らされた空間がホッとする空間になる。
「おうちキャンプ」はたった一つのアイテムで実現できるものだと感じます。
そうして灯りを眺めながら、ちょっと甘めのホットココアを飲んでみる…
心がぼうっと幸せに満ちていきつつ、燦々と輝く天の川を見つめるような屋外キャンプの気持ちになれます。
初めてのオイルランタンにデイツD78を選んだ訳
一口にオイルランタンと言っても、色んなブランドから様々なランタンが販売されています。
ランタンの種類に関しては様々なサイトで分かりやすく紹介されていますので省略します。私が買ったランタンは、アメリカのブランド・DIETZ(デイツ) 社の「ハリケーンランタン D78」というオイルランタンです。
パラフィンオイルを入れ、少しの手間をかけ、芯に火を灯してやれば着火が可能です。
※そこに至るまでのギミックが楽しいんです。
私がDIETZ(デイツ) 社のD78をランタンを選んだ理由ですが、色んなランタンの誘惑を経て、デイツのランタンの手の届く価格帯、造形美、そして何よりもデイツ社のバックグラウンドに惹かれました。
私の習性として、その「モノ」に心奪われるコンセプトや、重厚なバックストーリーがないと購入の動機には至らない訳なんですね。
そしてそのデイツ社のランタンの中でも、最もサイズのバランスが取れたD78というランタンの美しさに心を奪われました。
「おうちキャンプ」は普段の代わり映えしない部屋で行うものですから、少しでも使用するものには拘りたい。そんな気持ちもありました。
更に、ブロンズやシルバーといった筐体カラーが各社多い中で、デイツは黒×金という渋いカラーをラインナップしていたのが購入の決め手となりました。
上の動画で、比較で電池式ランタンが置いてありますが(見づらくてすみません…)実際のデイツD78は予想より二回り大きかったんですね。
今まで電池式のランタンのサイズが普通だと思っていましたので、思いの外大きかったです。しかし慣れてくるとこの大きさの存在感が何やらやみつきになります。
モノとしての圧倒的な佇まいというか、黒×金という他にない色味もあってか、塊感のあるランタンの存在感に萌えてくるんですね。
鈍い光を放つ金属の塊がそこにどんとあって、私の視線を捉えて離さないカリスマ感がデイツD78黒×金の魅力です。
そしてこのランタンがあるからこそ、わたしたちの「おうちキャンプ」は楽しい夜を演出してくれます。
閑話休題。デイツ社の歴史をご紹介。
デイツ(DIETZ)の歴史は古く、1840年にアメリカ合衆国のニューヨークにて照明製品の会社として創業しました。 当時、画期的だった平芯を用いたランタンの製造をいち早く始めました。 また、暴風の中でも使用できる「ハリケーンランタン」の技術を応用し、この技術は後のデイツのハリケーンランタンにも受け継がれてきました。
DIETZ
商品名にもある「ハリケーンランタン」ですが、台風のような暴風雨に曝されても火を灯し続けるというアメリカならではのビッグな性能に乗せられました。
ちょっとしたギミックを楽しむ「おうちキャンプ」のランタン
デイツのハリケーンランタンD78はアナログ式のランタンで、スイッチ一つでは明かりがつきません。
ひと手間かけてやる必要があります。
でも、最初は火を扱うので恐恐しますが、慣れてくるとその儀式が楽しくなってきます。
まず、燃料の蓋を開けて専用のパラフィンオイルを、タンクの3分の2まで注入してあげる必要があります。
ただし、特に目盛りがついている訳ではありませんので、私は最初は思いっきり溢れるまでオイルを入れてしまいました。
蓋を締めてもひたひたしばらくオイルが滴る目にあいました…
拭いても拭いても滴るオイル…
しかしこれも含めて楽しい儀式の一つです。
ちなみにオイルを入れてからすぐに火を点けてはいけません。
芯にオイルが染み込むのを待つ必要がありますので、初回は20〜30分ほど待ちましょう。
D78本体の左側にランタンのホヤ(ガラスの部分)を持ち上げるレバーがありますので、それを下げると芯が出てきます。
芯を出して火をつけてやれば無事に着火が完了します。
火がついたらレバーを静かに上に戻して、ホヤを閉めましょう。
芯が思いっきり出てますと、勢いよく火柱が立ちます笑
本体右側の回転レバーを反時計回りに回してやると、芯が下に引っ込んで火が弱くなりますので、良い塩梅になるよう調整します。
この一手間が愛おしいんですよね。
自分で火を創るというギミック。ガジェット好きの皆さんなら分かっていただけるのではないでしょうか^^
また、一度灯してあげた火は、いつしか消してやらねばならない時が来ます。
その火を消す瞬間がなんとも侘びしくて、次に火を灯す時が恋しくなるんですね。
そうして部屋の電気を点けた時、私達の「おうちキャンプ」は終わります。
ランタンは、そんな侘び寂びの効いた愛しきアイテムだと心から思うのです。
デイツ ハリケーンランタン D78以外の魅力的なランタン
もちろんデイツのランタンに一発目で心を奪われたわけではありません。
「おうちキャンプ」のマストアイテム、デイツD78にたどり着くまでに魅了されたランタンを紹介して終わりにしたいと思います。
↑一番最初に心を奪われたのは、実はこのLEDランタンなんですね笑
形がとにかくオシャレ。すぐにオイルランタンの世界に沼リましたので購入には至りませんでしたが、キャンプする時に一つあると明るさが担保できるので良いかなと思います。
↑続いて興味が湧いたのは、キャプテンスタッグのオイルランタンでした。
何もブランドを知らない私はこれにずっと迷ってまして、他の選択肢にはまだ気づかずにいました。良いランタンですが、色があまり好みではありませんでした。
↑これ、カッコよくないですか?最初に一目惚れしたのはこの子なんですよね笑
なんとも言えないオールドムードが心を穿ちます。
デイツのオイルランタンとずっと迷いました。
↑デイツと人気を二分する歴史のあるブランド、フュアーハンドです。
一番最後までデイツにするか、フュアーハンドにするか迷いました。
最終的には「黒×金」の魅力に軍配が上がりましたが、このブランドも誉れ高いです。
↑ペトロマックスは創業100年を超えるドイツのキャンプメーカーで、ランタン界の金字塔と呼ばれる名作ランタンを生み出してきました。
代表的な名作、HK500は今も尚キャンパーの人々の憧れであり、ランタンの頂点に君臨します。
私もいつかは欲しいです。
まとめ
足早に「おうちキャンプ」の楽しみ方と、DIETZ(デイツ) ハリケーンランタン D78の魅力を書きましたが、如何でしたでしょうか?
もうすぐ夏が終わり、涼しい秋がやってきますね。
ランタンは価格もそんなに高くなく、ちょっとのギミックを楽しみながら、外でも、中でも、空間を優しく演出してくれます。焚き火と違って小さな火ですが、一点集中してその灯りを見ていると、不思議と自然にマインドフルネスに浸る自分がいます。
そして「おへやキャンプ」もたった一つのランタンで十分楽しめる…
秋…
そんな季節はランタン片手にワンカップを持って、気の合う仲間や恋人同士で長い夜を小さな灯火と共に楽しんでみませんか?
きっと、些細な灯りが素敵な秋の夜空を照らしだしてくれるに違いません^^
お粗末様でした!