本記事には一部広告が含まれています

財布を持たない生活、5年続けたら心が豊かになった

みなさんこんにちは・こんばんわ。ガジェットイシューの冬萠(とも)です。今回は「財布を持たないミニマムな生活」について、私の体験を紹介します。

気づけば、私はもう約5年も大きな財布を持たずに暮らしています。普段の支払いはほとんどiPhoneの電子決済だけで済んでしまいます。

昔はジーンズの後ろポケットに財布を入れて、「どんなアタリが出るかな?」なんて楽しんで育てていました。でも、そんな楽しみも今はすっかりなくなりました。

その代わりに得たのは、想像を超えた「解放感」でした。

今回は、その体験談と共に「財布を持たない暮らし」のメリットや工夫についてお話しします。

財布を持たなくなって何が変わったか

普段、様々なガジェットに囲まれているととても満たされた気持ちになりますが、時にはその物量や情報量に疲れてしまうこともあります。

だからこそ、外出時はなるべく荷物を減らして、メンタルも軽く保ちたいと思うようになりました。(とはいえ、ガジェットポーチやカードケースをトートバッグに入れて持ち歩くこともありますが…)

私が「持ち歩きたくないモノ」の代表格は、間違いなく財布でした。財布は現金の管理が必要で、無くしたり盗まれたりすると大変なストレスになりますよね。だから私は基本的に財布を持たないスタイルを選びました。※選んだと言うか、いつの間にか持たなくなったのですが…

そして財布を持たなくなって、一番大きく変わったのは「お金の管理にまつわるストレスからの解放」でした。財布があると、自分がいくら持っているか、何が買えるのかを無意識に気にしてしまいます。

特に私のような不安症の人間にとっては、残高が減るほど気が重くなるものです。そんな日常の「銭勘定」は、小さなことですが結構なストレスでした。

一方で、財布がない、つまりスマホ(電子決済)だけで外出するのはとても気楽です。今の世の中、ガジェットが多くの問題を解決してくれます。「財布を持って出かける」という気構えがなくなったのです。

実際にスマホ決済が使える場面はこんなに多いです。

  • QRコード決済(PayPay、楽天ペイ、d払い等) → コンビニ、スーパー、飲食店でほぼ対応
  • 交通系ICカード(Suica、PASMO) → 電車・バス移動、コンビニの支払いもスマホでOK
  • クレジットカードのタッチ決済 → コンビニ、カフェ、ドラッグストアなどで普及中

特に都心部ではスマホ一台でほとんどの支払いが完結します。

さらに財布を持つときの「盗まれたらどうしよう」「落としたらどうしよう」という不安からも解放されました。スマホにも紛失のリスクはありますが、GPSで探せるし、遠隔操作でデータを消去できる安心感があります。

iCloudでデータ復元も可能なので精神的な負担が全く違います。財布を持ち歩くのとスマホを持ち歩くのでは、私には精神的な“重み”がまったく違うのです。

どういう経緯で財布を持たない生活になったか

実は、私はもともと財布が大好きでした。

上質な本革の長財布をカバンに入れ、革がゆっくり育つ感触を楽しんでいました。しかし振り返ると、財布が好きというよりは「革が好き」だったのかもしれません。財布にまつわる「銭勘定」のストレスはいつの間にか重くのしかかっていたのだと思います。

とはいえ、ある日突然「財布をやめよう!」と決意したわけではありません。

世の中のテクノロジーの進歩に合わせて、徐々に財布を持つ機会が減り、気づけば持たなくなっていた、という感じです。

今や財布がなくても日常は十分に回る時代になったのだと実感しています。現代の今はもう未来なんだとつくづく感じます。

たまに困る時はUL財布が助けてくれる

とはいえ、現金が必要な場面もあります。

趣味の登山やキャンプ、祭りの屋台、病院など、スマホ決済が使えない場所に行く時です。そんな時は財布を持ちますが、普通の財布ではありません。

私が使うのは「UL財布」という超軽量ミニ財布です。※写真のUL財布は廃盤ですが、同キーワードで検索すると色々出てきます。

ULとは「ウルトラライト(超軽量)」の略で、キャンプギアから始まった言葉。使いやすさを保ちつつ、とことんコンパクトかつ軽量に作られています。この財布は構造上あんまりお金が入りません。

でも、それでいいのです。

何でもかんでも入る財布は私にとってはむしろストレスの塊。UL財布のシンプルさは、財布文化への一つの答えだと思いますし、ミニマリストとして大いに受け入れたいです。「あえて限定されたお金だけ持つ」という意識が身を軽くしてくれます。

一時期はマネークリップも使っていましたが、ちょっとカッコよすぎて恥ずかしくなったので、今はUL財布に落ち着いています。

でも、いつかまたマネークリップに戻るかもしれません。

財布を持たなくなって荷物はそんなに減らないという事実

財布をやめたら荷物が激減すると思いきや、実はそうでもありません。

トートバッグの中にはガジェットポーチや保険証、マイナンバーカード、診察券などを束ねたカードケースが入っていて、結局「無手」にはなりません。(ただ、駅2駅程度の近場ならバッグ自体を持たずに出かけますが)

とはいえ、パンパンに膨らんだ長財布を持ち歩かなくて済むのは嬉しいことです。そして何より「財布を持たなくていい」という開放感がメンタルを軽くしてくれます。そして現代人はスマホを手放せませんが、その分「スマホ依存」をどう扱うかが今後の課題かもしれませんね。

私にとって財布を手放し、メンタルの大きなストレスから解放されたのは人生の大きな変化でした。

財布を持たなくなって気付いた事

財布を持たない生活を始めてから、私は子どもの頃の感覚を少しずつ取り戻しつつあります。子どもの頃はお出かけするとき、基本的に手ぶらでしたよね?大人になるにつれて現金を持ち歩き、お金の「重み」と責任を感じるようになったのだと思います。

財布を持たない人が増えれば、財布職人さんの将来が気になるところですが、今この時代を素直に喜びたいと思います。財布がない生活は、私に羽が生えたような自由と喜びを与えてくれました。

以下に財布を手放して得られた主なメリットをまとめます。

  • 物理的に身軽になった
  • 財布を無くす心配がなくなった
  • レジでモタつかなくなった
  • 残高不足の不安が消えた
  • 何よりお金を持たない心の豊かさを感じられた

財布の代わりのベストな端末

2025年現在、電子決済に対応した端末の主役はやはりスマホ(iPhoneやAndroid)です。それ以外にはApple WatchやGarmin、Fitbit Chargeシリーズ、スマートリング等もあります。スマホ決済は便利ですが、いちいちポケットから取り出すのが面倒ではありますよね。

例えばスマートウォッチのApple Watchはバッテリー持ちが一日+αで、私には普段使いにはちょっと微妙。私はシリーズ3を持っていますが、次の候補はGarminのモデル。ただし値段が高めです。

Fitbit Chargeシリーズは2万円ほどで手頃。Suica(Felica)やVISAタッチ決済にも対応しているのでコスパ良し。個人的にはこれが落としどころかなと思います。バッテリーも約一週間持ちますし。

もっとミニマムを追求するならスマートリングも候補です。VISAタッチ決済対応モデルが1万円前後で買えます。ただしSuicaには非対応なので、電車に乗る人は結局スマホの取り出しが必要になってしまいます。

そうなると、今はFitbitあたりが無難な選択肢です。

早くウェアラブル決済端末の「これだ!」という決定打が出てほしいものですね。

デジタル端末に頼らない決済方法

スマホ・スマートウォッチ・スマートリングに頼らないなら、やはり「カードを持ち歩く」ことになるでしょう。漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の中川圭一さんは、かなり早い段階で現金を持たず、カードだけで生活していました。※当時はそんな馬鹿なと笑って読んでましたが、カードだけで生活できる日がやってきてしまいました。

そのスタイルを参考に、カードだけ持ち歩くのも十分アリだと思います。最近はギミックの効いたガジェット的なカッコ良くて機能性の高いカードケースも多数ありますので、近々紹介してみたいと思います。

まとめ:財布を持たない生活

財布を持たない生活をしている人は、私以外にも多いのではないでしょうか。それでも現金がないと不安…という気持ちもわかります。知らない土地に行くときは私も現金がないと不安になりますし、郊外に出る時はUL財布を持って出ます。

ですから、無理に財布を持たない生活を自分にも・他人にも強いるつもりはありません。

ただ、私個人がいつの間にかデジタル化と共に財布から遠ざかり、こんな小さな豊かさを享受し、こういうスタンスで財布と付き合っていることを、皆さんの頭の片隅にでも置いていただけたら嬉しいです。これからも私の中で「財布を持たない生活」はますます高まっていくいくと思います。

身軽に、そしてストレスフリーに。財布を手放して自由を手に入れてみてはいかがでしょうか?