今まで色んなマウスを使ってきましたが(主にApple)、どれも形やサイズが違うだけで基本的に「使っていて気持ちいい・便利」という感覚って無かったんですよね。
そんな私は以前ELECOMの「EX-G」を購入したのですが、ちょっとサイズが大きい上にトリッキーな形で私には合わず…エルゴノミクスを前面に押し出したマウスはちょっと苦手意識が生まれちゃいました。
そんな中、それでもマウス欲が止まらず何か機能的で使いやすいマウスってないかなーとAmazonサーフィンしていると横スクロールが可能なサイドホイールが着いたマウスを見つけたんですね。
【↓サイドホイール付きマウス】
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サイドホイール付きのマウスですが、家電屋さんではあまり見かけず、テストが出来ないのでなんとなく避けてきました。しかしこの製品は割と評価も高かったので、どうかなと。
ペンタブで動画編集するのもいい加減疲れてきたし、マウスのサイドホイールの横スクロールでタイムラインを行ったり来たり出来るのは便利かなーと思い、エイヤとポチリしてみました。
今回レビューするのは「RAPOO MT760Mini」です。
RAPOO MT760Miniの第一印象

お決まりの外箱チェック。
箱のデザインは清潔感があり、製品名も箔押しなど凝った感じになっており、質感はApple製品のそれと似てます。第一印象は概ね良好。ワクワクするデザインです。いざオープン。

付属品一覧はこのようになっており、マウス、説明書(中国語)とUSBレシーバ、充電兼有線用のUSBケーブルが付属。USBレジーバが付いてますが、ブルートゥースでも使用が可能です。

マウスのデザイン的にはロジクールのMXマスターに非常に似ており、あちらがオリジナルだと思われるのですが、RAPOOのマウスもとても良くできています。
マウス本体はゲーミングマウスのようなエッジの効いたデザインでカッコイイです。テクスチャも安っぽさがなく、確実に所有感を満たしてくれます。手触りはマットな質感でサラッとしており触感がいいです。
色味も「黒」ではなくグラファイトな感じで大人っぽく、高級感があっていいですね。
サイズは「mini」を選んだのですが、実際は結構大きいです。ありゃー外したかなーと一瞬思いましたが、しばらく使ってたら慣れるかなと希望を持ち、まずは使ってみることに。

マウスをひっくり返すと各種ボタン・スイッチがあります。
中央のスイッチは2.4GHzワイヤレス(USBレシーバー使用)とBluetooth接続を切り替えるボタンです。左側のボタンは、最大三台までのペアリングの切り替えボタン。一番右は説明書ではカスタマイズボタンと書いてありますが、Windowのカスタマイズ用のボタンでしょうか?詳細は分からず…
ちなみに写真ではラバー部分に保護シールが貼ってありますので、剥がして使います。
RAPOO MT760Miniの実際の使い心地

数日間使って見た感想ですが、思ったよりもマウス操作が快適です。
見た目はエルゴノミクスっぽいんですが、奇をてらった握り心地ではなく、意外と正統派なホールド感で安心できます。
そしてマウスのセンターにクロームメッキ仕上げのdpiの切替スイッチがあるのですが、これが非常に便利でボタンを押す事にサッと感度を変えることが出来ます。自分に最適なマウスの感度を簡単に切り替えれるのは素晴らしい。
重量はそこそこありますが、ELECOMの「EX-G」程の激重ではありません。あれはマウスの位置を戻すのも「よいしょ」と持ち上げねばならず、ちょっと苦労しました。
ちなみにマウスの移動はとてもスムーズで、そのサイズの大きさゆえどっしりと安定感のあるスムーズな移動が可能です。
RAPOO MT760Miniの静音設計ボタンのクリック音は好みが別れる

左クリックと右クリックはしっかりとしたクリック感で音はほぼ無音です。カチカチとクリッキーなサウンドのマウスに慣れてきた私としてはこの楽しみを奪われたような感触は慣れが必要でした。確かに静かなんですけど、なんか楽しくないかなぁ…
やっぱりキーボードと同じく、マウスもクリッキーな感触を楽しみたい私としてはこの静音設計はベネフィットのズレを感じるのでした。
※静音を求めている方には間違いなく大正解なクリックサウンドのマウスだと思います。
RAPOO MT760Miniのサイドホイールは最高すぎた

このマウスの目玉であるサイドホイールですが、これは多方面で活躍してくれました。まずは1番の目的の動画編集。Adobe PremiereやAfterEffectsを使ってみて、タイムラインの横スクロールが滅茶苦茶快適になりました。今までPremiereでは「H」キーでハンドツールに切り替えて横スクロールしていたのですが、この煩わしさが一気に解消されました。AfterEffectsでもスペースバーを押しながらドラッグというそんなに不便ではない横スクロールだったのですが、サイドホイールの方が断然スマートです。
予想通りというか、予想以上にこれはいい!
編集作業の効率爆上げ間違いなしです。マウスを購入する前はスクロールがピーキーだったり、引っ掛かりがあったらどうしようと思っていましたが、そんな心配は無用でした。
スルスル~と言った感じで快適にサイドホイールで横スクロールできます。数日使ってみて、他のアプリでも恩恵を受けることが出来ました。動画編集以外で横スクロールが役に立ったのは、例えばExcelなんかがとても使いやすかったです。横に長い資料も快適にスクロールでき、制作作業に新たな風が吹きました。
他にはChatGPTで長文のPHPのスクリプトを生成してもらった時なんかもサイドホイールで快適に横スクロールで内容を見ることが出来ました。MacOSのファインダーのカラムモードでも横スクロールで快適に閲覧。
サイドホイールがとにかく役に立ちすぎで、何度も言いますが作業効率を格段に上げてくれます。ここまで役に立つと、トラックボールのマウスなんかも興味が出てきますね。横スクロールの感触が良すぎて何もしてない時でもクルクル~とホイールを回して考え事をするようになりました。
RAPOO MT760Miniのバッテリーの持ちはどれくらい?

マウスのバッテリーの持ちですが、メーカー公称値でUSB Cでの1回の充電で90日間持つとのこと。これは凄いですね。今まで電池式のBluetooth接続のマウスを使ってましたが、3ヶ月も持たなかったのでこれが本当に公称通りだとしたら嬉しいですよね。
RAPOO MT760Miniのその他の機能

マウスの横スクロールのホイールの下側にブラウザの進む・戻る機能が割り当てられています。ここもマットな本体とは別にクロームメッキ仕上げで美しいです。
そしてこれが中々便利でして、ウェブブラウジングがより快適なりました。反応も良く、非常に使いやすいです。ただ少し押しづらい小ささなのは残念なところ。
ちなみにこのボタンはちょっとカスタムしたかったのてすが、MacOS用には専用アプリが提供されておらず、カスタマイズが出来ず更に残念。(Windowsは可能)
RAPOO MT760Miniの短所

出来の良いマウスであるのは間違いないのですが、ひとつだけ短所があるとすると、マウスのセンタースクロールホイールがちょっと遠いんですよね。意識して指を伸ばさないとスクロールがしづらいです。またそのスクロールホイールですが、ちょっと滑りやすく感じます。ガッツリ指でホールドを意識してスクロールしないとツルツルと空振りしたりするのが難ですかね…
私の場合、こういったちょっとしたデメリットが気になって買い替えに走ってしまったりするので、今後どうなるのかは分かりません。
RAPOO MT760Miniの評価
RAPOO MT760MiniマウスのXでの評価を集めてみました。概ねポジティブな評価が多いように感じました。
RAPOO MT760Miniのまとめ

- サイドホイールで作業効率が瀑上がり
- デザイン・質感ともに美しい
- 私は気に入らなかったがクリック音が静か
- センターホイールが滑る
- サイズがMiniでも大きい
本体サイズの大きさ、クリック感、センターホイールの遠さ、この3点が私にとってのこのマウスの弱点なのですが、私の手は他の方とは一回り小さいので普通の大人の方なら問題なく取り回しが出来ると思います。そういった私にとっての弱点を補って余りあるサイドホイールの利便性が制作作業の向上を爆上げしてくれます。質感も良く、とても良いマウスだと思います。
このマウスのせいでトラックボールマウスまで興味が湧いてしまいましたが、暫くは我慢してこのマウスを愛でてみようと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました。
総合評価・価格
総合評価:★3.5
価格:5,999円(2025年5月現在)