「OriHime」人と人を結んで優しくなれる分身ロボット

OriHime(オリヒメ)アイキャッチ

取材協力:b8ta Tokyo – Yurakucho

この記事に興味を持ってくださるあなたは「孤独」というものに悩まされていませんか。
そうでなくとも、障害や病気で身動きが取れず、孤独を感じる人、沢山いると思います。

会いたいのに会えない…

現在はビデオチャットツールも進化して、普段沢山のユーザーが双方向で対話を簡単に行える時代となりました。

しかし、それら身動きが出来ない人に対する最適な答えは提示されてきませんでした。

もし、怪我や障害で動きが取れない人、引きこもりやメンタルが傷ついて外出不可能な人たちが感情を持ってメッセージを伝えられるツールがあれば…

今回紹介する「OriHime(オリヒメ)」はそんな「孤独」を解決してくれる素敵なツールです。

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OriHimeはあなたの「分身」です

Video:オリィ研究所/Youtube

「OriHime(オリヒメ)」には様々なジェスチャーや、対話のためのアプリケーションが用意されており、コニュニケーションに課題を持つ人達の外部との対話を可能とします。

「OriHime(オリヒメ)」は、育児や怪我、病気やひきこもりなど、様々な理由で外部とコミュニケーションが取れない方のために開発された、あなたのもう一つの「分身」となるロボットです。

開発元の製品取り組みコンセプト

「OriHime(オリヒメ)」の開発元である「株式会社オリィ研究所」のモノづくりに対する意思を以下に引用します。

「分身」による新たな社会参加を

オリィ研究所では、孤独の問題を解決するツールとして2009年より「もう一つの身体」である分身ロボットを提唱し、「分身産業」の開拓を見据えた研究開発を進めてきました。インターネットを通じて遠隔操作できる分身があれば「移動」の課題は消失し、距離や身体障害に影響されない心の外出が可能になります。また、分身がコミュニケーションを支援できれば「対話」の負担は軽減します。さらに、従来のテレワークでは困難だった肉体労働や接客など、より多くの選択肢から「役割」を獲得することも可能です。

引用元:株式会社オリィ研究所
Image:オリィ研究所

様々な人の「会いたい」を叶えてくれる

多彩なジェスチャーで表情を見せてくれます

「OriHime(オリヒメ)」には幾つか種類があり、今回紹介するのは「OriHime Lite(オリヒメライト)」と呼ばれる製品です。

個人ユーザー向けに開発された製品であり、「近くにいないあの人に逢いたい」「外出ができない友達と一緒に外出したい」「帰るのが難しい実家とコミュニケーションを取りたい」など、距離や障害といった物理的な問題の常識を変えるために開発されました。

分かりやすい画面で遠隔操作が可能

OriHime eye+Switchでできないことをできる、に変えます。

OriHime eye+Swtich」は、文字の入力や合成音声での伝達、また、メールの送受信が出来るソフトウェアです。

さらに視線入力装置への対応をしており、高度障害を抱えるかたでもスムーズな文字入力を行うことが出来、読み上げることも可能でなので介助者の支援の代行を行うことを可能としました。

文字盤にはひらがなや身体部などの表示のほか、入力履歴やオリジナルの文字盤を登録することが可能です。

コミュニケーションツールとしての役割以外にも、メールやメモを取る機能など、多様な使い方を実現しました。

各種機能

Image:OriHime eye+Switch

OriHimeの6つの特徴

OriHime(オリヒメ)01

他にもOriHime(オリヒメ)の多彩な6つの特徴を以下に紹介します。

01.分身ロボット

OriHimeは首、腕の二箇所にカメラとマイクを搭載しています。遠隔地で操作するユーザーは、豊かに振る舞う首と腕でリアルな操作が行えます。OriHimeと対峙する人は、同製品に話しかけることで遠隔地のユーザーと対話することが可能です。

02.単方向・双方向通信

OriHimeは単方向(遠隔操作者から見て)のビデオ、双方向の音声を使用してのコミュニケーションが可能です。これによって「監視されている感」を軽減し、双方の優しい気持ちの会話が成り立ちます。同時に通信量といった部分の節約にも繋がります。

03.HDビデオ

OriHimeはダイナミックな感覚を伝えるためにハイビジョンクオリティのカメラを搭載しています。また、VP8コーデックを採用したことにより、HD品質のビデオを最低限のインフラ環境で送信することを可能としました。また、限られた通信品質によっては、ビデオの品質を可変して会話のクオリティを保ちます。

04.本人に見えてくるデザイン

試行錯誤の末に完成したそのフォルムは、喜怒哀楽が入り混じった複雑な表情に見える能面を参考にデザインされました。これによって遠隔操作ユーザーの表情を用意に汲み取ることができ、次第にOriHimeが本人に見えてきます。「そこにいる」存在感を追求した結果、遠隔操作ユーザーがOriHimeに投影される様を実感頂けます。

05.外部マイク・スピーカー

OriHimeには予めスピーカーとマイクが搭載されていますが、広い会議室などでも音声クオリティを保つよう、3.5mmミニジャックを搭載しています。ご利用のシーンによってマイクやスピーカーを接続することによって、空間の制限を受けない通話が可能です。

06.セキュリティ対応

コミュニケーションの技術を追求した結果、多様なセキュリティを内包したサービスを実現。二要素認証はもちろんのこと、ユーザーの安全性・利便性を損なわないよう、通信セキュリティの堅牢性に努めました。

操作は簡単、表情豊かです

OriHime(オリヒメ)02

かんたん操作

難しい設定は必要なく、OriHimeの電源を入れるだけの簡単操作。

OriHime(オリヒメ)03

本人に見えてくるデザイン

多彩な喜怒哀楽を持つOriHimeは、接している内に次第に操作者本人に見えてくるデザイン。

OriHime(オリヒメ)04

豊かな感情表現

登録されたモーションと、その腕があなたの表情をより豊かに表現してくれます。

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OriHimeはどう世の中を変えていくのか

筆者が「OriHime(オリヒメ)」を初めて触った印象としては、その愛くるしいモーションの多彩性が強く印象に残りました。

特に高度障害をお持ちの方などでは身体を動かくことができません。
「OriHime(オリヒメ)」はそんな方の伝えたい表情や感情を豊かなに表現してくれ、時にはユニークなモーションで思わずクスッと思うシーンもありました。

インターフェースもとてもよく整理されており、操作で迷うことはありません。
高度障害者のみならず、もっと表情豊かに気持ちを伝えたい健常者にとっても、新しい一面を相手に伝えることができる素敵な製品だなと私は感じます。

同製品は今まさに展開を始めたばかりですが、以下に紹介する「分身ロボットカフェ」も含め、人と人の新しいコミュニケーションの形が結ばれていくのではないでしょうか。

「OriHime(オリヒメ)」にはそんな大きな可能性が備わっています。

分身ロボットカフェ、OPEN

DAWN01
Image:DAWN
DAWN02
Image:DAWN

2021年6月に東京・日本橋エリアにて「分身ロボットカフェ」がオープンします。
遠隔操作ユーザーのロボットとリアルの来客との間に産まれるまだ見ぬ未来がいよいよ実現します。

以下、公式サイトからのコンセプトです。

分身ロボットカフェとは

「分身ロボットカフェ」とは、株式会社オリィ研究所が主宰・運営する、ALSなどの難病や重度障害で外出困難な人々が、分身ロボット「OriHime」「OriHime-D」を遠隔操作しサービススタッフとして働く実験カフェです。私たちはこのカフェの開催によって「動けないが働きたい」という意欲ある外出困難者たちに雇用を生み出すと同時に、人々の社会参加を妨げている課題をテクノロジーによって克服することを目指しています。

この取組みは2018年に初開催されたのち3回のアップデートを重ね、さらなる社会実装に向けて2021年6月に東京・日本橋エリアに常設実験店をオープンすることになりました。東京・日本橋に少し先の未来を見に来てください。

引用元:DAWN
Video:DAWN/Youtube

ユーザーロボットとリアルの来客との間にどんなストーリーが生まれるのか今から楽しみですね。
分身ロボットカフェの詳細が気になる方は以下のボタンより最新情報をチェックしてください^^

オリィ研究所の方からコメント頂きました

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まとめ

人と人を繋ぐ。現在のIT技術はそれをいとも簡単に行なえます。
しかし人と人のコミュニケーションに必要なのは温もりであったり、表情であったりと実際に感情を汲み取るにはこれらの要素が不可欠です。

「OriHime(オリヒメ)」はそんな相方向の感情コミュニケーションを実現する画期的な製品です。

障害があったり怪我をして動けない方、妊婦さん、事情があって実家に帰れない方、ひきこもりで苦しい思いをしている方…OriHimeはそんな「孤独」を抱える全ての人達の橋渡しになる分身ロボットです。

そしていつかその寂しさがなくなり、笑顔の世の中になることを願っています。


以上、編集部員Tでした!

\OriHime Liteのトライアル実施中です/

<取材協力>
b8ta Tokyo – Yurakucho
営業時間: 11:00 – 19:30
定休日: 不定休
〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-7-1 有楽町電気ビル1階

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TOMO広告ディレクター・プランナー
【著者プロフィール】
名前:TOMO
性別:トランスジェンダー
職業:広告制作全般

広告制作歴20年のガジェット好きです。 2021年2月より「ガジェットマニアZ」を運営開始し、ガジェットに関する記事を発信しています。 最新の技術や製品に触れながら、多くのガジェットプロダクト開発者やユーザーと信頼関係を築き、楽しみながらガジェットの情報発信をしています。

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