ELECOM EX-Gは本当に疲れにくい?医療発のエルゴノミクスマウスを徹底レビュー

今回キーボードの刷新に加え、マウスも模様替えしてみました。
今までのELECOMのマウスになにか不満があった訳ではなく、寧ろ私の手に馴染みまくって身体の一部とも言えるほどフュージョンしたマウスでしたので、新たなマウス選びは相当迷いました。※過去にはこんなマウスも使っていました。

結果、人間の身体の事を考えられたマウスが面白そうだなと思い、ELECOMの「EX-G」を買いましたので今回レビューしてみたいと思います。同じELECOM製という事もあって信頼におけるんじゃないかと。

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ELECOM EX-Gとは

エレコムの「EX-G」シリーズは、整形外科医との共同開発により、手首や指への負担を極限まで抑えることを目指したマウスです。手を自然に乗せるだけで操作できるデザインが特徴で、長時間の使用でも疲れにくい設計となっています。こういう医療系のエルゴノミクスデザインのマウスってあまりないですよね?

調べたら習志野台整形外科内科の宮川一郎院長の協力のもと、手の筋肉に最適な角度と形状を追求し、手首と指の負担を極限まで抑えることを目指して開発されたそうです。

主な特徴とスペック

  • サイズ展開: S、M、L、XLの4サイズがあり、手の大きさに合わせて選択可能。
  • 接続方式: 有線、2.4GHz無線(レシーバー付き)、Bluetooth®の3種類があり、用途に応じて選べます。
  • ボタン数: 5ボタン仕様で、「進む」「戻る」ボタンを装備しています。
  • 静音性: 左右ボタンにはパナソニック社製の静音スイッチを採用し、クリック音を抑えています。
  • 抗菌加工: マウス表面に付着した菌の繁殖を抑える抗菌加工が施されています。
特殊機能
  • カスタマイズ性: 専用のソフトウェア「エレコムマウスアシスタント」を使用することで、ボタンの機能割り当てや速度変更が可能です。
  • DPI調整: DPIの変更が3段階以上で細かく調節できます。
  • マルチペアリング: 最大3台までのデバイスとペアリングが可能で、スムーズに切り替えられます。
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実際に操作してみた感覚

ELECOM EX-Gのパッケージ

まずはパッケージから。
医療とのコラボレーションを前面に打ち出しており、自身の程が伺えます。

ELECOM EX-Gパッケージ2

箱の中からさらに箱がまさかのマトリョーシカ。これはちょっと過保護ですね。何も二重梱包にしなくとも…

パッケージ裏面の説明書き。

ELECOM EX-G

マウス本体、とても有機的な形をしており、素直に素敵だと思います。
いつも思うのですが、キーボードにしろマウスにしろ、まずは美しさありきなんですよね。
そこを外したプロダクトは受け入れ難いです。その点このマウスは上品な形状で女性的なラインというか、見た目を変えれば筋肉質な男性のボディにも見え、美しいなと思いました。

実際にホールドしてみると、第一印象は「デカイ!」でした。サイズはMとLがあり、Mを選んだのですが、それでも私の手には余ります。
ガッツリ掴む感じで、重みも感じます。マウスを移動させるのも山を移動させる感じで、今までの操作感とは違いすぎて違和感が強いです。

これは慣れの問題でしょうかね…

EX-Gと同じELECOMの今まで使っていたマウスと比較してみましたが、かなり大きさに違いがあります。そりゃ違和感感じるよね…

過去記事で紹介したhillock

数時間使ってみましたが、やはり同じELECOMのちっこいマウスに変えてしまいます。
これとhillock(ヒルロック)のコンボは最強なのかも知れません。(早くも弱音)

しかし悪い点ばかりではなく、良い点もあります。
手首がめっちゃ楽なんですよね。
今までのマウスは手のひらの上部で動かす感じだったので、ずっと使ってるとhillock無しでは掌の下の部分が痛くなってきたんです。

その点EX-Gは腕で動かす感じで、繊細な操作はちょっと難しいですが、ダイナミックにマウスを動かす操作ではとても楽に感じており、エルゴノミクスの恩恵を実感しています。

すごい背の高さ

ただ、今まで使っていたマウスと比較して、EX-Gマウスは背の高さが1.5倍くらいあるので、気づけば縦型マウスを握っているようなホールドの仕方になってしまう難点はあります。

ちゃんとした握り方を一々確認するのはちょっとストレスです。

専用ソフト
ELECOM専用ソフト

繊細な操作に関しては、DPIの切り替えが出来るみたいなのですが、専用ソフトを使ってみましたがどこに切り替えスイッチがあるのか分かりませんでした。私のMacOSは12.4。専用ソフトの最新バージョンはMacOS13から使えるのですが、私のMacには対応していないため、ひとつ下のバージョンの専用ソフトを使っています。もしかしたらそれのせいかも知れませんね。

デフォルトの設定だと重たいマウスをクイクイと細かく動かすのが私には難しいので、例えばPhotoshopで切り抜き作業などを行うと繊細な部分にアンカーポイントを描けないので仕事等でマウス派の人が使うにはちょっと厳しいかなぁという感じです。※私の場合、普段お仕事だとペンタブレットを使うので問題ないのですが。

クリックで再生します。

また、今までのマウスは「カチカチ」と少し大きめの音だったんですが、これは「コトコト」と小さめの音なので、夜中に家族に気を使ってパソコン操作する方にはとても良いかなと思いました。上記に比較動画を掲載してみましたので、良かったら御覧ください。

ELECOM EX-G右側
マウス右側
ELECOM EX-G左側
マウス左側

ボタンは親指側に2ボタン、マウスホイール側に1ボタンありますが、どちらも私の指には少し遠い感じがして、このマウスのMサイズの想定がやはり成人男性を意識したモノなのだなと感じました。

ちなみにデフォルトでは親指側のボタンにはブラウザの「戻る」と「進む」が割り当てられており、マウスホイール側のボタンには、マウスのロックが割り当てられています。
戻ると進むボタンは感覚で分かりますが、センターボタンは突起があまりなく、手探りだと分かりづらかったです。これは多分慣れの問題だと思います。

ただ「戻る」ボタンがあるのはすごく便利です。
私はキーボードの「delete」ボタンを戻るボタンに割り当てていましたが、マウスから手を離さずブラウザバックできるのはすごくポイントが高いです。

いずれにせよ、どっしりしたマウスでマウスを掴むというより、手をズッポリと乗せる感覚で、手の大きい方には良いと思います。なんというか、マウスがコクピットで、手がドライバーみたいな比類なきフィット感が得られます。正直気持ちいいです。
そして何よりさすがメディカルグレード寄りのエルゴノミクスデザイン。いつまで操作して疲れない性能は素晴らしいと思います。

まとめ

今回はちょっと辛口なレビューになってしまいましたね。
ただ悪い製品ではなく、手のひらのサイズが普通の成人男性の方であればすこぶる使い心地は良いと思います。
ただ、ちっこいELECOMに慣れた私にはややちょっと大きくて重いだけのことです。
家電屋さんで下調べ出来たら良かったですね。

ELECOM EX-Gを買う時は、女性であれば迷わずSサイズを買えばいいのかなと思いました。

このマウスはもうちょっと使ってみますが、果たして慣れるかなぁ。
うん、慣れると信じよう。

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有邊冬萠|Tomo Aribe広告映像デザイナー・ディレクター
広告デザイン歴25年、映像制作歴20年のガジェット好きのトランスジェンダーです。 2021年2月よりガジェットレビューブログ「ガジェットマニアZ」を運営開始。広告クリエイター目線で選ぶデザイン性・機能性に優れたガジェット情報を発信しています。また、Amebaチョイスの公認専門家としても活動中。スマートタグの記事はこちら。

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